こんころ〜。
全日本フィギュア3日目ですが、男子FSの最終グループが神すぎた上に全員YouTubeに載っているので、今回は最終グループに絞って感想を書いていきます。ちなみにサムネは三浦佳生FSモチーフ。体重を戻すためにステーキを食べたらしいのでステーキを追加。
ということで、早速感想へGO。クソ今更ですがインタ参照せずに感想書いてるから的外れだったりするかも。
友野一希 FS184.64 総合271.52 6位
昨シーズンまでは「エンターテイナー」として、観客とのユニゾンに特化したプログラムを演じてきた友野選手。今シーズンFSでは路線をガラリと変え、暗く静かな曲を選んできました。
耽美的な趣のある楽曲。しかしその中で、内側に浸るだけでないのが友野選手。見せ場となるのはStSqとChSqなのですが、StSqでは曲と同調して沈み込んでいく一方で、ChSqではエネルギーを解き放つかのように躍動します。合間に挟まるスピンも、「その場面でスピンを実行する」必然性を感じさせるようなものになっています。
総合得点270点台は、世界的に見ても十分戦えるレベルなのですが…流石に今回は相手が強すぎましたかね。
佐藤駿 FS183.24 総合273.04 5位
見出しですが、春っぽいフォントを探してみました。そこはかとなく桜の花びらが舞ってそうな感じしない?
今シーズン、特に表現力やジャンプ以外の技術要素に力を入れている佐藤選手。FSの「四季」はそれを象徴するようなプログラムです。特にStSqは今シーズンを通して強化してきたところで、今回ついに最高評価のレベル4を獲得することができました。
ジュニア時代から軽々と4回転を跳び続けたことで「ジャンプの天才」と呼ばれるようになった佐藤選手。当然、今回も表現を頑張りつつジャンプ構成もしっかり攻めています。特に冒頭の4Lzと4T+3Tは私的にもイチオシのジャンプ。あまりの軽さに目を見張ること間違いなし。
3A+1Eu+3Sでミスをしてしまったのが響き、FSだけでは友野選手よりもやや下という結果になっています。とはいえ、PCS(演技構成点)で大差を付けられたわけでもないのでそう気にすることもないでしょう。
3.三浦佳生 FS186.17 総合280.08 4位
SPではスピンのノーカウントでやや得点を落としてしまった三浦選手。スピンノーカンについてはあの後ジャッジに確認したらしく、今日実施した同種のスピンではしっかりレベル4を取っていました。
さて、演技内容ですが…冒頭を4Loから3A+1Eu+3Sに変更したり、4Tでぐらついたりとジャンプの調子があまり良くないように見えました。4Sではそれがモロに出ちゃったかも。とはいえ、後半の4T+3Tからの巻き返しはお見事。特に4T+3Tの出来栄えには目を見張るものがありました。終盤のChSqの迫力も今シーズンではダントツだと思います。
構成を落としたりミスを出したりはしたものの、大きな失点なくまとめあげ、4位を守りました。できれば表彰台…と思ったけど後述する表彰台メンバーが…強すぎて…
4.鍵山優真 FS198.16 総合292.10 2位
総合力の高さと着氷の柔らかさ、滑りの滑らかさなど、多くの強みを生かして若くしてオリンピックの銀メダリストとなった鍵山選手。怪我から本格的に復帰した今シーズン、完全復活を飾るような演技をここ全日本で見せてくれました。
ジャンプの高さ・幅・流れ、スピンのポジション移行のスムーズさや回転の速さと安定感、ステップの細かさ、全てにおいてほとんど隙のない演技を披露してくれました。特に冒頭の4Sの質には凄まじいものがあります。締めくくりとなる2種類のコンビネーションスピンにも、激しくなった曲に同調するかのような意識が感じられます。
全体的にほぼ完璧ですが、気になるのは4T+1Eu+3Sの着氷とStSqの躓きですね。この内、4T+1Eu+3Sの着氷については、実はちゃんと片足で降りてます。スローで見るとわかりやすいかな。氷の飛沫も、降りた足の方から発生していますし。(きっちり着氷した後にもう片方の足を置く分には問題ない)
問題はStSqですが…レベルは4になっています。実は躓きや転倒自体は、レベル認定に影響しないんですよね。今回の場合、躓き以外の部分はしっかり実施できているので出来栄え点(GOE)が差し引きでプラスになったようです。流石に転倒していたら固定でGOEマイナスなので、命拾いしたかなという感じ。
5.山本草太 FS192.42 総合287.00 3位
フォント、もうちょい爽やかな青使いたいけど視認性がね…
大きな怪我からの復帰後、長年の挑戦を経て昨シーズンにはついにグランプリファイナルのメダルも手にした山本選手。今シーズンも、グランプリシリーズで1度優勝しています。
2戦目の戦績が響き、2年連続のファイナル進出とはなりませんでしたが…ここで悔しさを晴らしてみせました。昨年の全日本もあまり振るわなかったので、その雪辱も果たした形になりますね。
4回転と3Aの安定性が課題の山本選手でしたが、今回は全ての4回転と3Aを成功させ、プログラムをパーフェクトに演じ切りました。何気にSPFS通してノーミスです。伸びやかな滑りなど、山本選手の強みも存分に活かせていたと思います。中盤のChSqとても好き。
ちなみにこれが全日本初メダルとのこと。羽生宇野差し引いても日本男子って割と群雄割拠なのでね…あと2019年から3大会くらい羽生宇野鍵山(2019のみ宇野羽生鍵山)で表彰台固定されてたし…
6.宇野昌磨 FS193.35 総合298.04 1位
連覇!
4Loステップアウトした時はハラハラしましたが、割と危なげなくまとめていきましたね。まあ3連コンビネーションは入りませんでしたが。時間超過を嫌ったかな?
演技自体の感想ですが…前半は音楽に合わせ、手や足をぐにゃりぐにゃりと動かしながらぬるりと滑っていく感じなのに対し、後半は「鏡の中、静寂の空間への誘い」といった趣を感じるような動きになっていて、宇野選手の特徴自体はそのままに曲の変化にも対応している面白いプログラムだと思います。
こんな感じで感想は終わり。演技動画見てね。明日は17時からBSフジで、19時から地上波で女子フリーがあります。有馬記念終わったら見てね。
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