こんころ〜。ここあにゃんです。Notte記事(ynnさんの)が伸びたおかげか、私の記事へのアクセス数もちょこちょこ増えてて嬉しい。特に世界選手権。マリニンのイカレ具合をご堪能いただきたかったので…。
さてさて、このシリーズもいよいよラスト。今回は競技以外の好きプロを並べて行こうと思います。ショーも入ってるので、念の為ツイート時のハッシュタグは剥がしておきます。試合専用かもしれませんし。
おしながき
1.三浦佳生EX「Natural」
競技、エキシビション問わず、ロックミュージックでのプログラムは今やフィギュアスケートの定番と言えます。そんな中で、一際パワフルに映るのがこちらのプログラム。
音楽への乗り方がもう神がかり的ですよね。腕の動かし方も、思い切りながらも乱雑にはなっていません。「力強さ」の表現を極めた演技と言って良いでしょう。重厚ながらも小刻みな楽曲なのでスケートでの表現はかなり難しいはずなのですが、これはすごい。
2.渡辺倫果EX「Break Free」
渡辺倫果さんのことが好きすぎる猫のアカウントはこちらです。早くソフィア・タリン・トンディラバ・渡辺になりたい(←おい)。
観客へのアピール、美ポジでのスパイラルなどなど、エキシビションらしい要素が色々入ってるプログラム。あととにかくかっこいいしかわいい(語彙力よ)。オーラが凄いとは思っていましたがこういう形でも出るものなんだなぁとしみじみ。
3.島田麻央EX「Champion」
プログラム名を見た時、自信が凄いなと思いました。いや曲は濱田コーチか振付師が決めた可能性が極めて高いのですが。変なプレッシャーかからない?大丈夫?
ともかく、今シーズンも無事に(ジュニアでは)無敗のジュニア女王となった島田選手。世界ジュニアのエキシビションをこのプログラムで締めくくりました。言うなれば紅白の大トリみたいなポジションです。
ジャンプ後の難しい出方に、盛んに踊らせる振り付け。推進力のある美しいポジションでのスパイラルなどなど、とにかく見栄えのする動きが随所に詰め込まれています。アイスダンサーの村元哉中さんが振り付けただけあり、とにかくよく動く。これで3Lzが2本も入っているところに、彼女のジャンプ能力の高さが見えます。
あとはもう…風格ですよね。楽曲に相応しい強さを備えています。この一年を通して、一回りも二回りも強く成長したのでしょう。
4.鍵山優真EX「Werther」
「若きウェルテルの悩み」を元にしたオペラ、「ウェルテル」の楽曲。多分「オシアンの歌」なのですが、Wiki準拠でWerther表記にしています。
「若きウェルテルの悩み」を超絶簡単に噛み砕くと、ウェルテルがある女性と叶わぬ恋に落ち、最終的には好きな相手(+その婚約者)のために恋を諦めて死ぬ…みたいなお話。だと思います。私も翻訳版(電子)を読んではみたのですがいかんせん文章があんまり頭に入ってこない。
ともかく、そんなウェルテルの儚さ、失恋の痛み、未練、そして決意を、鍵山選手はその演技で体現していきます。「若きウェルテルの悩み」は「死/自殺」というテーマに向き合うお話でもあると思うのですが、鍵山選手の演技からはそういった「命が燃え尽きる時の輝き」すらも感じ取れます。
あと単純にめっちゃ美ポジが多いし綺麗。すごく綺麗。そして衣装が神。広告に使いたくなるノジマ(スポンサー)さんの気持ちもよくわかる。ヒラヒラたまんねぇよ…。
5.キーガン・メッシングEX「No good」
去年引退したカナダのスケーター。辞める前にハマれて良かった。あっぶね。(私は北京からフィギュアスケート鑑賞を再始動したので…)
ルーツが日本系だったりするからか、日本ではかなりの人気がありました。どれくらいかっていうと、引退シーズンの世界選手権in埼玉では彼が出た瞬間カナダ国旗が観客席を埋めつくしたほど。
そんなキーガンさんですが、今シーズンは世界選手権のエキシビションに出ていました。開催地がカナダだからですね。パトリック・チャンさんも来てました。
彼の演技は、アクロバティックさとスケートの流れやフィギュアスケートらしい技術を兼ね備えたもの。バックフリップ2回とか壁蹴りとか入れつつ超絶綺麗なスピンやハイドロブレーディングかますんですよこの人。
6.羽生結弦+大地真央「カルミナ・ブラーナ」
はい、ようやくNotte Stellataの感想が生えてきました。温めすぎでは?
ソチ五輪の時期から既にプログラム候補として名前が挙がっており、ファンからは滑ることを心待ちにされていた楽曲。そのプログラムは、まさかのコラボナンバーとして日の目を浴びることとなりました。コラボ相手は大地真央。言わずと知れた宝塚の大スターです。
では、どのようにして「舞台」と「フィギュアスケート」を組み合わせるのか。その命題に、羽生さんは簡潔ながらも驚くべき回答を出しました。それは、演じる役を明確に設定し、分けること。
カルミナ・ブラーナは「運命の女王に人々が振り回され、それでも運命に立ち向かっていく」物語のようですが、羽生さんは自らを運命に翻弄される一人の青年と位置付け、大地真央さんを「運命の女王」に据えたわけですね。確かにあの圧倒的ラスボスオーラは大地真央さんクラスの方じゃないと出せないでしょう。
しかしそこは羽生さん。3/11のショーという「Notte Stellata」の根本的な意義も当然忘れておりません。最後には青年が運命に立ち向かい、青年を翻弄してきた運命の女王は光り輝く女神へと姿を変え、青年の手を取ります。これは運命という試練に抗い、乗り越える物語だとした上で、乗り越えた先には希望が待っていることも示したわけですね。
個人的にはあの有名なテーマに乗せた「魔王:羽生」も見たいところですが、それはそれとして無垢100%の羽生結弦や翻弄される羽生結弦があまりにも素晴らしく…。ドア(壁?)を叩く仕草からの一連の動きの切迫感よ…。
???
あ、ここでページ遷移します。ラスト曲はやっぱり特別なのでね。
コメント