スケートアメリカ感想(ざっくりと)

なんということでしょう。気づけばJGPポーランド以来のブログ更新となっております。最近はマジでやる気が出ないのです。なぜなのか。季節の変わり目だから?

そんな私ですが、とりあえずグランプリシリーズはちゃんと見ています。テレ朝に6千円をbetして、乱れた映像を眺めていたわけですね(数日後にアーカイブで修正)。なんでVPNにしなかったのか。(特典映像はちゃんと町田樹だったのでそこで持ち直してる。でも地上波放送は減った。○すぞ〜!!)

…まあ愚痴は置いておいて、感想をだらだらと述べていきます。今回はかなりざっくり。

 

1.イリア・マリニン

SP、FSともに、昨シーズンからの進化を感じられる内容でした。繋ぎが濃くなっていますし、全体的に見てももたつきが少なめになっています。

特に凄いのはFS。衣装の後押しもあるのでしょうが、曲への入り込みが素晴らしい。どこを撮っても画になるような仕上がりです。物語が見えます。ジャンプこそまあまあミスりましたが、ラストで4S+3A入れたのでチャラです。q?知らん。

バックフリップも、あれだけ曲と調和していて画になる仕上がりならいいんじゃないかと思えてしまいます。一方で、プログラムとして外せない位置にある分、調子が悪い時にどうするのかは気になるところ。回避できるならしてほしいわけで。

↓FSの様子(衣装)

x.com

 

2.ケヴィン・エイモズ

昨シーズンのグランプリファイナルからやたら調子がおかしかったエイモズ選手。しかし、今回で調子を取り戻せたようです。それどころか自己ベスト更新、FS1位からの銀メダル。すごい。

SPはロック、FSは悲しげな曲になっていますが、どちらもエイモズ節の効いた独創性の高いプログラムに仕上がっています。本当に踊りが上手いですし、ポージングが美しい。感情の出し方も素晴らしい。いやキスクラ脱走ダッシュのことではなく。

アクロバティックな動きも多々あるのですが、それがフィギュアスケートらしい美しさと共生できている、という点で他とは一線を画しているんですよね。誰にも真似できない領域。

 

3.三浦佳生

国内戦では原因不明の不調に見舞われ、おまけに古傷が開くなど、不安な状態からスケートアメリカにやってきた三浦選手。しかし、終わってみればSPで2位、総合で3位と、怪我の影響は否めないながらもなかなかの結果を残しました。しかも自己ベストらしい。

SPの「Conquest of Spaces」は、昨シーズンSP同様ブノワ・リショー氏の作品ですが、昨シーズンにも増して三浦選手の強みが光ったプログラムとなっています。ジャンプはもちろん、一つ一つのポージングやステップにもエネルギーが詰まっており、見応え十分。

FSの「シェルブールの雨傘」ですが、こちらはまだ成長中かも。方向性はわかるのですが、今回は技術要素に集中した分、素のスピードやパッションが目立ってしまった気がします。極めればもっともっと楽曲に合った情感が出てきそう。

まあ私は映像乱れててそれどころじゃなかったんですが。聞いてるかテ○朝。

(まあJGPのISUライストは落ちたりするしそれに比べれば…)

 

4.島田高志郎

今シーズンになって、ようやく彼の魅力に気づけた気がします。主張はやや控えめながらも、表情やちょっとした仕草に曲と調和した魅力があるといいますか。

FSの「死の舞踏」が顕著なんですが、ピアノ曲に合わせた手足の振りや、顔の向け方がすごく良い。表情もなんというか、軽いゾクゾク感があって好きですね。死に誘われている気分になれます。

 

ここまで男子。ここから女子。

 

1.樋口新葉

完全復活と言って良い仕上がりでしょう。昨シーズンの時点で体の動きはほぼ戻っていたのですが、今シーズンではそこに安定感や制御も加わっています。

特にFSは+3Tがなかったり、コンビネーションを一つ抜いたりと、完璧でない中でも130点に乗せてきました。もはや代名詞と言えるStSqは、レベル認定が厳しかった中で堂々のレベル4。ルール変更への対応も考慮すると、五輪と同等かそれ以上の状態になっていると見ていいでしょう。

SP4位からの逆転優勝を掴み、GPF進出レースにも王手をかけました。点数を見る限り、次戦(フランス杯)で演技を完璧にまとめればファイナル進出は確定のはず。…と思ったけどアンバーとりをんちゃんが多回転全部成功とかやってきた上でチェヨンがパーフェクト、なら危ういかも。

 

2.青木祐奈

昨シーズンに頭角を表し、現役続行を決めた青木選手。今シーズンはグランプリシリーズも2戦アサインされるなど、注目度が確実に上がっています。

迎えた今大会ではSPこそ崩れてしまったものの、FSでは代名詞の3Lz+3Loを決めて4位、総合では7位となりました。フリーはジャンプの抜けや減点付きでも126点と、なかなかの仕上がり。次戦(NHK杯)で点数を上げ、良いシーズンベスト記録を残してほしいものです。

 

3.渡辺倫果

夏から秋にかけて、ショーに試合にと忙しい日々を過ごした渡辺選手。多分日本一有名なあのトナカイから人間に戻り、今大会に臨みます。

結果としては、SP3位、FS3位で総合2位と、素晴らしい結果を残しました。得点源の3Aを抜き、堅実にまとめる戦法が上手くハマったと言えます。プログラム自体も良いものが揃ってますし、今シーズンは昨シーズンよりも更に一段上の世界に行けそう。

 

4.イザボー・レヴィト

昨シーズンは世界選手権で銀メダルに輝いたレヴィト選手。今シーズンの初戦(初戦ではない)を地元で迎え、SPは一位と上々の滑り出し。

しかしFSはジャンプが振るわず、総合では3位となりました。彼女のジャンプに関しては調子の良し悪しとかリンクとの相性ではなく、本当に博打なんですよね…。魅力溢れるスケーティングとビジュを持ち合わせているだけに、地雷気味なジャンプ技術が本当にもったいない。

余談ですが、SPのムーンリバーはやたら曲被りを起こしてました。具体的にはテネル選手と渡辺選手のエキシビションがムーンリバー。

 

5.ブレイディ・テネル

怪我や不調に悩まされがちなテネル選手。しかし、今大会のSPは見た目パーフェクトにまとめて2位。米国のワンツースタートとなりました。

が、FSでは不運に見舞われました。なんと違うバージョンの曲が流れていたようで、よく見ると、編曲の違いが出始めたらしい(Twitter情報)FCCoSp(最初のスピン)あたりから動揺が見えます。あとは流れでミスが出てしまった感じ。元々ジャンプは得意な方でもなさそうですし、動揺すればまあミスも出るでしょう。かなしみ。

 

…という感じで感想は終了。あとはまあ、ペアのりくりゅうが良かった感じです。雰囲気が変わってて新鮮。

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