中国杯 男女SP

こんころ〜

フィギュアスケートグランプリシリーズも折り返し。今日は4戦目にあたる中国杯のショートプログラムの様子をお送りします。明日の13:55から男女フリーの放送なので見てほしい。実況の評判は散々だけど(小声)。

まずは女子から。

1.吉田陽菜(日本) 64.65

3Aに挑み続ける吉田選手。今回も転倒はしてしまいましたが、それ以外をミスなくまとめて3位へ。フリーでは決まってほしいですね。

2.渡辺倫果(日本) 65.09

前回のスケートカナダではかなりミスが出たり、風邪をひいたりと調子が芳しくなかった渡辺選手。しかし今回はしっかり力を出し切りました。苦手の3Lzを着氷し、3Lo着氷時点で苦しいかに見えた3Lo+3Tも回転不足ながら成功。演技の方は本人比でややスケールが小さめにも見えましたが、ひとまずジャンプを全て跳びきったことが重要ですかね。2位でフリーに臨みます。

3.ルナ・ヘンドリックス(ベルギー) 70.65

スケートアメリカでは圧巻の首位でシーズンに弾みをつけたヘンドリックス選手。しかし今回は2Aが抜けて1Aになってしまい、無得点になるというらしくないミスを出してしまいました。とはいえ、他は完璧に纏めて首位に。グランプリシリーズ連続首位からのグランプリファイナル進出なるか。注目です。

次は男子。

1.ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) 89.94

実は1戦目のカナダ大会からハチャメチャに強そうなジャンプ構成ではありましたが、時間などの都合で紹介し切れていませんでした。めんご。

4Lz 3A 4T+3T(後半)という、マリニン選手やアダム選手ですらやらない高難度構成を完璧にやり遂げてみせました。入りの鮮やかさ、難しさもあり、ジャンプだけなら現役選手屈指のものを持っていると言えそうです。一方でスピンやステップがややゆるゆるだったためか、演技構成点が伸び悩んでSPは3位。しかし、今後フィギュアスケート界のトップを争う選手になることは間違いなさそうです。

2.山本草太(日本) 75.48(8位)

スケートカナダで優勝して中国杯を迎えた山本選手。スタートから最初のジャンプである4T+3Tまでは調子が良さそうでしたが…4Sで大きく体制を崩し、やむなく3Sに。更に3Aも着氷が乱れ、大きく点数を落としてしまいました。ステップなどを見ても、そこまで調子を落としている様子はないのですが…。まあSPのジャンプはいずれも山本選手にとって確実でないと思われるジャンプなので、こういう日もあるのでしょう。

3.友野一希(日本) 80.50(6位)

1回感想を書いたはずなのですが、神隠しに遭ってしまいました。変なところに入ってるかも…。

前回失敗したステップを成功させてきましたが、前回成功した4Sと3Aは失敗してしまいました。やはり全てを揃えるのは難しい…。SPの爽やかな曲調や振り付けはかなり好きなので、どこかで完璧な演技を見せて欲しいところ。

4.ジン・ボーヤン(中国) 87.44

地元・中国からの参戦。2023四大陸選手権で復帰して以降、なかなか大きな成績を出せなかったボーヤン選手でしたが、今回はSPから4位。表彰台も狙える位置につけました。フリーでは最大の武器である4Lzを決めてほしいところ。

余談ですが、中国杯では投げ込みがありました。羽生結弦が黄色いナイアガラの滝を召喚するアレです。流石にあそこまでではありませんでしたが、ボーヤン選手の時は量が多かったからか、回収が容赦ありませんでした。何かの仕分け?ってくらいのノリで片付けられてた。回収舞台の衣装は中華風で結構良かった。

5.アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) 91.21

グランプリシリーズ3戦目にあたるフランス大会で優勝し、立て続けにやってきた中国杯。流石にそう何度も完璧とはいかないのか、4T+3Tのコンビネーションを4Tの転倒により無得点にしてしまいました(ショートプログラムでは必ず1度コンビネーションを跳ばないとダメ。1本目にコンビネーションだった場合はリカバリーも可能だが、アダム選手は3本目(ただし前半)に入れていた。)。しかし、StSqや4Lzの見事な出来栄えなどもあって2位に踏みとどまりました。余談ですが、私の父母には名前を覚えて貰えずシャウエッセン呼ばわりされています。可哀想。

6.宇野昌磨(日本) 105.25

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

こちら、ISU(国際スケート連盟)公式映像となります。撮れたてホヤホヤでジオブロかかってないのはかなり珍しい。…などと言っていたらジオブロかかりました。ふざけやがって。

「I Love you」などという激甘コーラスから始まるプログラム。でも本人曰く何も考えてないらしい(後発情報)。うせやろ…?

4Fを成功させ、課題だったはずの4T+3Tのコンビネーションも易々と成功。3Aもやや際どいかに見えましたが、成功させてみせました。しかし何より目を引くのは、宇野選手独特の表現。体全体に小さな関節ができているかのように、うねうねと動き回る胴体と腕。スパイラルからイーグルへのぬるりとした移行。曲調が変わった瞬間、動きが妖しくなっていくさまも見事です。

当然のように首位通過。フリーでアダム選手を迎え撃つには充分の点差を確保しましたが、果たしてどうなるのでしょうか。

…ということで中国杯ショートプログラムの感想は終了。フリー地上波放送は日曜の13:55からテレ朝で行われます。見たい人は是非。エリ女と被るけど…。

0

コメント

タイトルとURLをコピーしました