CSロンバルディア杯
~ガンバルディア٩( ᐛ )و~
主要国際大会ではないものの、多くの有名選手が参加し、得点も公式に記録されるチャレンジャーシリーズ、ロンバルディア杯。中でも今年は一際盛り上がったと言えましょう。🇺🇸のアンバー選手が3A込みでSPFSを両方揃えたり、男子が揃いも揃って高得点出しまくったり。
今回は動画が出たメンバーの中からちょこちょこレビューしていきます。全部は流石に無理でした。全てが忙しい。というか卒論の題名決めないと詰むんだった。やっべ。
1.佐藤駿
SP「ラヴェンダーの咲く庭で」
昨シーズンにも増して、上体の使い方が上手くなったと思います。スケートの技術レベルも向上しており、以前から綺麗だったスピンやジャンプにも磨きがかかっていますね。
ルッツの回転さえ問題なければ100点は超えていたわけですが、シーズン序盤でここまでやれるのはいい兆候。全日本~シーズン後半の仕上がりに期待です。
FS「Nostos」も良い演技でした。以前一度見た時に比べても情感が格段に増しています。まだ二年目ながら、シゼロン振付の集大成にすら見える名プロ。
2.三浦佳生
SP「Conquest of Spaces」
男子SPだと今のところ一番好きかもしれません。去年のSPもそうなんですが、リショー節全開ながら三浦選手の持ち味たるスピードやジャンプの豪快さをも最大限に活かしていく振り付けが本当に好み。男子選手といえど、これだけのエネルギーを内包した演技はなかなか見られるものじゃないと思います。
まだ調整中っぽいのと一番滑走というポジション、あとはまあまあ深刻なミス故か、PCSはやや落ちましたが…グランプリシリーズまでには良いものができるはず。
FS「シェルブールの雨傘」は、SPに比べるとかなり仕上がっていたと思います。あとはジャンプを嵌めれば自ずとよくなっていくのでは。
3.渡辺倫果
SP「月光」
月光、フィギュアスケート界でもなかなかの人気曲ですね。古くは村主章枝さん、高橋大輔さん、そして宇野昌磨さんと、日本人スケーターには連綿と受け継がれてきた曲、とすら言えるレベルでトップ選手に使われまくってます。
で、渡辺さんなんですが…音は捉えきってますね。以前見た時に比べてもかなり良くなっています。チョッ○ーから戻ったばかりだというのに素晴らしい。雰囲気作りも良いですよね。
あとは調子がついてくれば…というところでしょうか。元々シーズンを通して育ってくるタイプですし。とはいえ、全日本までに一回はパーフェクト演技を見てみたいところ。
(フリーは感想載せませんがなかなかいいプログラム。3A×2を含め完成に期待。)
4.鍵山優真
FS「アメクサ」
衣装、まっくろくろすけに見えますが、レースの装飾があるようです。これはグランプリシリーズなどのドアップに期待かな。
いかにもスペインらしいサウンドを詰め合わせたフラメンコプログラム。フラメンコは初挑戦だからか、まだ掴みきれてなさそうな場面もあるかも。しかし特筆すべきはラスト。全てのジャンプが終了した後に、ステップとコレオ、コンビネーションスピン2本を配置するという鬼構成で、会場を限界まで盛り上げます。(昨シーズンフリーも似たような構成ではある)
まだまだ伸ばせる箇所もありつつ、しかしやはり現役における芸術性の頂点は鍵山選手であるとわからされる、凄まじいプログラムでした。(ジェイ○ン・ブラ○ンはまぁ…うん…)
SPの「The Sound of Silence」も美しいムーブメントがてんこ盛り。とはいえこちらももっともっと磨けそう。シーズン後半に向けて、期待が高まりますね。
5.イリア・マリニン
FS「I’m not A vampire」
お衣装…ッッッ!!!
流石は羽生結弦御用達職人の伊藤聡美氏。素晴らしい仕上がりです。でも血がリアルすぎて賛否が分かれるらしい。サムネが一人だけ陸上なのもその影響でしょう。衣装はもう一着あるらしいので、そちらにも期待。
プログラムの仕上がりとしてはまだまだな気がします。しかし新要素のバックフリップはなかなかいい感じにはまっていますね。振り付けの密度が上がれば更に凄みを増しそう。そんなプログラムでした。
SPはFSよりかは仕上がってそうですが、衣装がほぼ肌着なのは考えものです。いやプログラムの趣旨には合ってそうだけども。
6.坂本花織
FS「Chicago」
このプログラム、なかなか大化けしそうですよね。今までの坂本さんとは異なり、勢いを使わず、切り札の2A前後にすら細かい繋ぎを絶えず入れていくハードな振り付けです。曲に合わせた興味深い動きも多い。まだまだ開発中、という感じですが、完成が楽しみです。
SPのタンゴも面白い振り付け。とはいえ、今シーズンはタンゴやらスパニッシュやらがやたら多いのでその中で目立てるかどうか。
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