もうすぐ終わるけど文アル展東京に行って来た

文豪とアルケミストって?

DMM GAMESにて配信されているブラウザゲームであり、今年の11月で9周年を迎える長寿ゲームである。(※スマホアプリ版は6月で8周年を迎えた)

今の日本とは別の未来を歩んだ日本が舞台となっており、どこか大正時代を彷彿とさせるレトロな世界観に、同じく近代の文豪達を転生させた上に戦わせ、侵蝕者の魔の手から文学の未来を守らせるというのが一応のあらすじではある。堂々巡りとは言ってはいけない

ゲームコンセプトといい仕様といい同じくDMM GAMESから配信されている偉大なる先輩「刀剣乱舞」の文学版と思うと呑み込みやすいかもしれない。文アルもとうらぶと同じように文化事業の発展に貢献している。

文アルに登場したことで再度注目を集める文豪も多く、その著作が復刊したという事例もあれば、記念館や文学館の来場者が増えた、出版社や書店とのコラボで本の売上が伸びたなどという功績もある。
しかし何より大きいのは若い読者の存在であり、若者の読書離れ(※諸説あり)などと謳われる現代で今日日100年前の文学作品が読み継がれていることである。文アルのゲームがきっかけで文豪を知り、作品を知ることが現実世界で文学の消滅を防ぐことに繋がるのである。

勿論、文豪ブームの火付け役はこれも偉大なる先達である「文豪ストレイドッグス」も忘れてはいけないが、現代作家や女性文豪まで網羅する文ストとは違い、文アルはよりマイナー路線に走っているのが特徴かもしれない。

文アル展に行って来た!
東京会場は7月27日(日)までの開催となるので、行ったのはちょうど終了の一週間前。
開催時間は11:00~20:00なのだが、旅行の都合で閉館間際の夜しか行けなかった。
場所は有楽町マルイの8F。
東京駅で降りれば山手線で一駅分。有楽町駅前の大通りを渡ればすぐにマルイ。
なので東京駅からの移動時間は会場に着くまでほんの5分だ。
この立地の良さは旅行慣れしていないほどオススメである。そして暑さに耐性のない人間にとっても嬉しい。クソデカ看板もあるので絶対に迷う心配もない。
当日券は発売されていて入場前にスタッフから注意事項を説明してもらう形式。
入場料の2,200円の支払い方法はキャッシュレス対応。
ここで注意しないといけないことはグッズ売り場が離れていることもあり、首から入場券を掛けないといけないことと、再入場はできないことで要はトイレは行っといれということである。ノベルティも貰えるので折れないようにファイルを持参しておこう!
ちなみに文豪の誕生日と被るとその文豪のやたら光沢のある記念カードがもらえるのも嬉しい。8月じゃなくて良かったね
入口は布で遮られていて中身が見えないけれど断じて怪しい展示ではない多分…
実際にゲーム中で使用されている背景とステージでなかなかに没入感のある通路。
作中BGMも流れてるので思わずテンションが上がる⤴
最初に出迎えてくれるのが記念館のお祝いや感謝のメッセージである。
思えば特務司書(ゲーム内プレイヤーの役職名)になってから全国各地に飛ばされた。
人によっては北は北海道から南は鹿児島まで飛んだかもしれない。中には海外文豪の聖地巡礼を果たした人もいる。

記念館の中には「ウチの文豪も実装して欲しい」「また引き続きタイアップして欲しい」「これからまたやるから来てね」なんてメッセージも。歓迎されている分ファンとしてもまた行きたくなってしまうし、記念館のスタッフの人達にも親切にしてもらったこと思い出してホロっとくるね。
メッセージを抜けると文アル内の設定集や初期案が並ぶコーナーへ
コンセプトアートなども並んでおり懐かしい気持ちになってくる。
いや知らん…誰それ…
文アルといえば武器
文アルといえば飯
かっぱわには独立してコーナー持っているから末恐ろしい
(※エイプリルフールネタから派生した人気ナンバーワンキャラ)
マルイのスタッフも文アル知らないけどかっぱわには可愛いって褒めてたしね
すでに公開されている情報は撮影OKなので列もスムーズに進む。
しかし問題は撮影禁止コーナーである。
未出情報が盛り沢山なので思わず足が止まるし、パンフレットにも記載されていないので気になった情報をメモする必要がある。(スマホでポチポチはバッテリーが持たないし結局紙と鉛筆が強いんだよね。)
思い出せる撮影禁止コーナーは
・ミメシスの初期案
・文豪の覚醒姿や武器種変更姿や評定衆&開発コメント掲載パネル
・アニメ制作陣のコメント付き絵コンテや設定資料、背景
である。この展示のみで扱うには体裁が整っていたので、後々ミメシスや文豪紹介のパネルは資料集として売られるかもしれないが権利関係がハッキリしてる文アニはかなり怪しい。
そして紹介パネルの開発コメントはなかなかに味わい深く、
「久米正雄は現実ではハピハピ陽キャなのに文アルではジメジメ陰キャになっているのか?」みたいな疑問が元々お司書の中で取りざたされていたが、元ネタは映画『モーツァルト』のサリエリと書いてあり、ここで思わず「あぁ…」と唸るしかできなくなる。
久米正雄関係の文豪である松岡譲は実装にあたって遺族の方から感謝されたというコメントが載っていた。文アル効果で著作が復刊したのみならず作家としても再評価されはじめたらしいので、執事キャラというよりシンデレラかもしれない。
そんな感じで実装済み86文豪の新規コメントがあるので、何よりも見逃せない展示となっている。
(オタクは推しの供給が何よりも大好きなので)
これは周年記念で作られたと記憶している泉鏡花の着物である。衣装はかわいいが値段はかわいくない…そして美少女にしか許されないデザインをしているので人を選ぶ。
衣装といえば文劇のコーナーも僅かばかりだがあった。太宰治と徳田秋声の衣装と武器が中央に展示してあって、あとは8までの作中写真パネル。文劇も新規ファン獲得にかなり貢献してるのでぶっちゃけもっと展示あってもいいよね~
対照的に広いのは文アニスペース。私は文アルが文アニを忘れてなくて嬉しかったよ。(あわよくば二期をお願いします…)文劇が社会人の新規多めなら文アニは学生の新規が多く入ったイメージ。浦島坂田船のOPと豪華な声優陣の効果はすごかったよ。あと太宰の顔が成人のくせにかわいい
ヨージとハルカっていう原作ゲームに1ミリも出てこないアニメオリジナルのキャラがいたんだけど、サービスといわんばかりに展示されてて良かったですね。(みんな好きだよヨジハル)
展示を見るとどれだけ気合いを入れて文アニを作ったかを知れて良かったし、なんか熱意に泣けてくる。OPは文アルを好きなファンが作っているからこその緻密な作り込みで、OP考察ですでにネタは出尽くしてるだろうと思ったら、知らない情報をお出しされて怖かった…
文アニの展示は混むけどあれはちゃんと最後までじっくり眺めた方がいい。OPもアニメもさらに解像度が高くなって見返した後により心に傷がつくと思う。アニメは文章で説明できない分、絵と声で読み取らないといけないんだけど、だからこそ一挙一動に理由があって、アニメーターが何を目的としてそう描いたかの答え合わせが待っていて、文アル展なかったら知らないままだったの本当に惜しいから観に行って欲しい。これが私からの遺言です…
終盤はみんな大好きな等身大パネルと顔パネルだよ!!
なんで何度も見慣れたイラストなのに今更写真を撮っちゃうんだろうね!!
意外と撮りづらい全体像。この身長差もまた味である。
佐藤春夫デケェ~となるので是非とも前に立ってみて欲しい。
会場から出ると離れた場所に物販があってそこは撮影禁止だから代わりにお土産の写真で
買ったかっぱわにグッズ。マグカップはもう売り切れらしい。
ちなみに一番最初に売り切れたのは帝国図書館サコッシュだった。
カレー皿とスプーンも欲しいし、文アル展パンフレット(相関図・図書館での日常コメント・対談つき)も文アニの資料集も欲しかったから買ったし、アクスタ買わない限りにクリアファイルも欲しいし、栞はどれだけ買っても使い道あるからと買ったら大当たりだった…嬉しい。そんでもって1,100円ごとに潜書許可書なんてもらえるから凄い数になった…。これは散財ではなく文学の未来への投資…
結論
行って良かった。
ただ滞在時間がどうしても長くなってしまうのでトイレ対策と足が疲れない対策はしてこよう。
メモを取る時は博物館や美術館と同じくインクが展示物につかないよう鉛筆やシャーペンがいいかも。
撮影禁止ゾーンがまじで一見の価値ありなのでちゃんと見ておこう。文アニ好きは特に

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