耳が聞こえる

こんにちは、ビアンカです。風の噂で病気の部位を集めて人体を錬精するどろろ(アニメ版を観た)的試みがあるらしいので病気の問屋として書いている。最近は病気のデパートともいうらしい。

そういうわけで中耳炎。メジャーな病気でかかったこともある人が多い。治療方法もはっきりしていて病院に行けば大体すぐ治してもらえる。私は自分が中耳炎になっているところが見たくて耳用のスコープを買った。左右ですごく差があっておもしろい。

中耳炎には大雑把に2つある。痛いほうと聞こえないほうだ。詳しく言えばもっとあるけど、レア度も高めなので置いておく。痛いほうが急性中耳炎、聞こえないほうは滲出性中耳炎。両方鼓膜を見るとわかる、痛いほうは炎症を起こしているから赤いし、聞こえないほうは鼓膜の奥に水が溜まっている。よく水が溜まっているという言い方をするからプールなどで耳に入ってしまったのではと誤解されるけど、実際には膿のようなものが溜まっているのだ。

私は滲出性中耳のヘビーユーザーなので常に鼓膜にチューブ(後述)が入っていた。私が滲出性中耳(以下中耳炎)ユーザーをしているのはちょっとだけ珍しい。それというのも、子供の病気とされていて、小学生ごろにはどんなに繰り返していた子でも治ってしまうからだ。一方私は中学生で発症。あくなき耳鼻科がよい生活を続けている。でも東京なら徒歩で病院に行けるからとてもいい。実家にいたころは車で一時間の病院に週一くらいで通っていた。

耳は鼻とつながっている。だから鼻が悪いと耳にきてしまう。だから治療は鼻の治療をしながらになる。中耳炎自体の治療はまずは投薬。これで治る場合もある。治らなかったら手術。そんな大げさなものでもない。イメージとしては鼓膜に針を刺す感じ。痛いかいたくないかで言うと麻酔がきいてれば痛くない。最近は綿に麻酔をしみこませたものを耳につっこむけど、以前は麻酔液を直接耳に入れていて、奥まで届かないことがあった。泣いた。

鼓膜の奥に水が溜まってるから聞こえないのであって、じゃあ水抜いちゃえばいいじゃんの手法である。鼓膜にあけた穴から水を吸引するとあら不思議、周りの音が大きく聞こえる。私はいつも右耳は無事なので、左を補おうと聴力が上がるらしい。人体の神秘。

次。これで治ればここで終わりだけど繰り返し水が溜まっちゃうね~ってことになったら、鼓膜にあけた穴にチューブを入れる。これで常に換気ができて水が蒸発するので、聞こえる。この方法最初に考えた人って発想が豊かだよね。チューブは数か月から2年ほどで自然に抜ける。耳は常に外に出そうという動きがある。鼓膜の穴もふさがる。

チューブが抜けると溜まっちゃうんですよ。水が。私はこんな感じでチューブ(緑色)と生活していた。もう一生こんな感じと思っていたのに、ここ数年、チューブのお世話になっていない。中耳炎にも年に一回くらいしかかからなくなったし、薬で治るようになった。なんでだろ。でも左耳だけいつも何かしらのトラブルに見舞われていて、突然鼓膜に穴が開いたりしている。それから中耳炎を繰り返しすぎて左耳がちょっと聞こえない。どのくらいかというと電話で話す時「イベント行く」と「イベント行く?」がきき分けられないくらい。こうしてみるとこれを聞き分けられる人間の耳繊細じゃない?あと人混みで左側から話しかけられると何にもわかんない。これを読んで今後会う人へ。右側から話しかけてくれると助かります。

それにしても、私は片耳だからさほど不便がないけど、両耳かかったら一昔前なら聴覚障碍者だ。今なら10分くらいで治るけど。眼鏡のなかったころの視覚障碍者みたいな話。人類は進歩してるんだね。

最後になっちゃったけど、大人もかかるときはかかるし、もっと難しい病気もあるから違和感があったら病院に言ってね。滲出性中耳になると耳の中で水がコポコポ言ったりするよ。ちょっと詩的だね。

 

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