[漫画レビュー] ガス灯野良犬探偵団

19世紀末ロンドン、

そこは

入り混じる魔都───

ガス灯探偵団

こんころでーす。気まぐれ漫画レビュー、再び。ここあにゃんです。ちなみにレポート(卒論)から逃げながら書いてます。オワオワリ。

今回紹介するのは、三巻発売に際して無料公開を始めた『ガス灯野良犬探偵団』。ただし公開範囲は少なめ。ヤンジャンアプリのBLUEメンバーシップ加入者のみが全話無料で見られます。私はシングレとドッグスレッドのために加入してたので全話読めた。

公開期間は6/13までなので、早めに読んでおこう。30話くらいだからすぐ読めます。

ということで、早速作品解説に入ります。

目次

1.あらすじ

19世紀末ロンドン。路地裏で浮浪児として暮らす少年・リューイは、とある殺人事件をきっかけにひとりの探偵と出会う。(ヤンジャン内作品情報より抜粋)

その探偵の名は───

2.登場人物紹介

○リューイ

野良犬その1。本作の主人公。浮浪児として生き、靴磨きで生計を立てている(ただし無許可のため犯罪)。世話を焼いてくれた少女・ニナの死をきっかけに、ロンドンに蔓延る謎に飛び込むこととなる。

ニナと身を寄せ合って生きてきたためか、結構優しめで話がわかるタイプの浮浪児。限定的ではあるが観察眼に優れているところや見識の違いを買われ、後述の探偵に雇われることとなった。

第一話見開きでは「どけよ 食っちまうぞ」などと吠えていたが、基本的には知識と知恵で立ち回るタイプ。喧嘩や戦闘はほぼ全敗。わちゃわちゃするシーンでも基本はやられ役。かわいいね。

○ジエン

野良犬その2。全体無料分ギリギリとなるact6から登場。中国系マフィア<磁刀会>に所属していたが、色々あって仲間になる。外見をわかりやすく言うならば、黒髪中国服ショタ。

本作の暴力装置その1であり、後述の探偵や警察そっちのけで迫り来る敵をバッタバッタと薙ぎ倒したり、何らかの現行犯を捕まえたりする。子どもとは???

とはいえなんだかんだでガキンチョなので、食べ物に釣られたりするシーンはある。あとツンデレ。かわいいね。

○アビー

野良犬その3。かわいいかわいいヒロイン…と言うにはちょっとアクが強い。そんな感じの金髪ロング女子(発育良さげ)。ちなみに全体無料分には出ません。気になるであろうタカシ魚肉の皆様は是非ヤンジャンのサブスク(BLUEメンバーシップ)をお買い求めください。

曲芸が得意な女の子で、本作の暴力装置その2。性格はというと…少々変わっており、模範的浮浪児を目指している、という感じの女の子。浮浪児概説のS評価を取ろうと、日々轢き逃げや罵倒、横取りなどを頑張っている。かわいいね。

…というのは流石に曲解で、実際のところは曲芸師を目指す女の子。まあちょっと変わった子なのは事実。サーカスに入団したいらしく、「就活」などという許されざる言葉を発することも。

○シャーロック・ホームズ

本作の「探偵」。満を持して登場。私は作者による第一話のツイート(下に掲載)からこの作品を知ったわけだが、こいつの名前が出た時は本当にびっくりした。浮浪児の顔面を蹴っ飛ばし、犯人を後ろから殴りつける金髪褐色男(カラーだと白髪な上に肌も白め)がホームズなわけないだろと。本当にびっくりした。「世界一の名探偵」って思いっきり書いてあるんだけどね。

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でも本作のホームズは一貫してこんなん。殺人事件を悦び、野良犬どもを調教し、肝心な時(戦闘時)には現れない。こんな感じの男。当然ながらバリツの登場回数も0。でも推理はちゃんとするから安心してね。

ちなみにボイコミCVはFGOの若森だったりします。ホームズなのに。face-turquoise-covering-eyes

○レストレード

ホームズシリーズではお馴染みの警部。某ア○ールのような風貌をしていますが、別に契約を迫ってきたりはしない。本作では基本的に依頼人の立ち位置で、割とよく出てくる方のキャラ。あと何故か口調が訛りがち。ころくさんのロリンチほどではないが。

○ジョン・H・ワトソン

皆さんお馴染み、ホームズの友人。しかし登場は遅め。

戦場帰りの軍医ということで、かなり渋めのおじさまという造形になっている。エロい。

アフガン戦争から帰還し、スタンフォードからホームズを紹介される…という流れは原作と似ているが、本作では諸事情で大立ち回りを演じることとなる。この辺のシナリオはまあまあグッとくるのでおすすめ。

 

ハドソン夫人などもいたりするのですが、今回はこの辺で終わらせておきます。続きは本編でどうぞ。

3.本作の魅力

本作の魅力は、なんといっても絵の良さでしょう。キャラデザ、戦闘、表情。どれを取っても素晴らしい。特にワトソンは刺さる人多いんじゃないかな。

そのような絵力に彩られるシナリオもなかなかのもので、キャラ一人一人を掘り下げつつ大筋もしっかり動かせています。モリアーティ教授の登場はいつになるかな?

ただ、シャーロキアンの方は「ホームズがドクズ」を念頭に置いた方がいいでしょう。一話さえ乗り切れば行き過ぎたクズ成分は控えめになりますが。

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