[漫画レビュー]八咫烏シリーズ

─「この人だ」と

「この人がいい」と思ったのは、私がまだ五つか六つの時だった。

…というわけで、最近アニメもやってる大人気作品、八咫烏シリーズの漫画版を読んできました。小説版は10冊(+外伝)ほどあるようなので、ほぼ無料でいけるこちらから手を出してみましたが…予想以上の沼に遭遇してしまいました。

あせびがヤバいっていう前情報しかなかったので、「聞いてない!!こんなん聞いてない!!」と叫び散らかしながら読む羽目になりました。すべては澄尾、貴様が悪い。あとロコンも。

というわけで感想、行ってみようと思います。ちなみに小説はとりあえず最初の四冊+外伝から買ってみる予定。アニメ?キャラデザめちゃ変わるみたいなので様子見中。

まあ感想なんでネタバレ全開です。ダメな人はコミックDAYSに行って漫画版を読んできてね。「烏に単は似合わない」と「烏は主を選ばない」の二作品あるので間違いに注意。あせびが出るのは前者、雪哉が出るのは後者です。私は去年から貯まってた無料チケットをはたいて最新話まで読んできました。

 

本日のおしながき

 

あらすじ

知ってる人のが多い気はしますが一応。

山内という狭めの異世界で、和風ファンタジーをやるお話。王族とか貴族とか武官が出てくるアレです。

ただ一つ違うのは、住んでる人たちが「八咫烏」という種族であること。種族間格差があったりはするのですが、そこは登場人物編でちょっとだけやります。

ということで早速登場人物編へGO。

登場人物:若宮

「主」の方がメインではあるものの、「単」でも名前だけはやたら出る奴。それもそのはず、この人はいわゆる皇太子。「単」の方では、この男を巡って女の子たちが争いを繰り広げるわけですね。

二作品を通して見た私の感想としては、よくわからない人といいますか、責務に縛られてる人っぽいけど、そうでもないのかな?という感じ。

(小説の)三作目を読むとわかってくるよ〜、というツイートも見たので、そういうことなのでしょう。白珠への発言からして、「真の金烏」という役割に収まってるだけの人とは思えませんし。

登場人物:雪哉

ぼんくらのふりをしていたものの、若宮にあっさり見抜かれて近習候補にされかかっている不憫な子。なんでわざわざボンクラムーブをしていたのかは、最新話で分かります。

アニメ版のビジュを先に見ていたキャラなので、思ったよりかなり小さくなっててびっくりしました。でも無垢な少年ムーブするならまあこっちのがいいのでは、という感じ。キャラとしての感想は…私の夢主になってくれn(殴

最新話だと地雷を踏んづけられてキレておりますが、その辺の感想は他のキャラのところでちょこちょこやります。

登場人物:澄尾

おんぎゃぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?

はい。夢猫と化しました。もうダメです。

褐色(長髪)+武人+面倒見の良さのトリプルコンボをかましてきた時点で赤信号一直線のキャラではあるのですが、漫画版だと構図まで強いので手が付けられない。ナデナデシテー。

特に烏に変化する際、刀を咥える一コマが入ってたのが一番怖い。原作者or作画担当は絶対この子大好きでしょ。間違いなく癖(ヘキ)で入れてるよこのシーン。

しかもこのキャラクター造形でいながら、雪哉の素性とか全部知ってて利用してるんですよこの人。それでいて雪哉への信頼も真実なのが本当にお辛い。怒声を浴びせるべき相手は若宮じゃなくてこいつだと思うの。このオムファタールめ。

登場人物:名束

表向きは終盤まで若宮と対立していたようですが、私は薄々この方の真相に気づいていました。漫画だからわかりやすいのかも。

そんなわけで、終盤までは「この人マジで有能だな…絶対若宮より統治に向いてるよ…」となっていたのですが、終盤の失態二連打で一気に株が下がりました。彼には人の本質がまるで見えていないようです。その面では確かに若宮のが三枚くらい上手ですね。それはそれとして善人なので信頼を集めるのはわかる。

登場人物:路近

ポケモンみたいなかわいい名前をしている人。顔も一見強面ではあるものの、よく見るとちょっと愛嬌があって可愛らしいんですよね。いつか澄尾が捕まるといいね(←オイ)。

名束様と意識を共有しないまま、名束様と同じように若宮を妨害するフリをしていた…という、なかなかわかりづらい配役。もしかすると、序盤のアレって結構賭けだったのでは…?

登場人物:真赭の薄

ここから「単」の登場人物になります。…ちなみに、この子は漢字変換が無理だったのでTwitterからコピペしてきました。他の登場人物で適当に検索かけたら引っかかってきました。ありがてえ。

「単」の登場人物の中では最も成長したとよく言われているらしい彼女。実際、人当たりはかなり良くなりましたよね。まあそのきっかけの片割れは色々とヤベー奴だったわけですが…。

登場人物:浜木綿

はまぎにしき、じゃないんですね。はまゆうと読むらしい。ええかげんにせえよ(難読名にことごとくぶち当たるマン)。でも変換で出てくるだけすすきちゃんやその他のイカれ人名共よりはマシです。

ぼんやり読んでいたので気づきませんでしたが(←アホ)、よく見ると2話からなんですね、豹変。1話とその他を見比べるとあまりの変わりようにちょっと笑えてきます。

登場人物:白珠

女の子ぶっ壊しゾーン。

あせびがヤバいのは存じていましたが、こんな伏兵もいるとは思いませんでした。しかもあせびの行いに依らずに狂っているのがいいですね(間接的にはあせびのせいだが)。

しかしすぐに彼氏を出しちゃうのがいただけない。若宮さぁ、もっと芸術ってモンをさあ(←最低)。

登場人物:あせび

ご存知やべー奴。なるほど、オーロラ(FGO)の例えに挙がっていた理由がよくわかりました。これは確かにちょっと似てる。でもあせびの方が脳内麻薬は遥かに強めなようですね。自ら安楽死命令とかしなさそうですし。

あせびしんじつ周りのところは、若宮の倫理観がちゃんと見えた珍しいシーン。狂気で若宮の仮面を破った女。ある意味妻になるより凄いことをしてますよこいつは。なお、ママもこんな感じらしいです。こわい。

だって、お腹が痛かったんだもの…ほんとよ…←ここかわいい。私も仮病する時これ使いたい。

登場人物:うこぎ

あせびの女房にして、あせびママの女房でもあった人。それでも意外と常識人なのか、あせびの暴れっぷりには若干ついていけてませんでしたね。二代も仕えてるんだから学ぼうよ…。

登場人物:藤波

Twitterでは夢女子呼ばわりされてた人。そしてあせびが夢主らしい。納得。世の中のブラコン妹は皆こいつを見習うべきなのかもしれません。眠れないCDの子も、これを見習ってアヤセサンに勝とうな(←は?)。

総評

コミカライズガチャでSSR引いてる良作。元が良いのもあるでしょうが、キャラデザと動かし方が全部天才なんですよね。澄尾とか澄尾とか澄尾とか。

でも投稿日を見る限りだと「主」だけで4年くらいかけて連載しているっぽいですし、最新作の「望月」やその先まで連載したらどうなっちゃうんだろう。

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