なんにもない!なんにもないったら!!出てきちゃだめ!!!(卒論を覆い隠す)
こんころです。お久しぶりです。この数週間は卒論をしたりしなかったりしていました。箱イベとかゼンゼロ5章もあったし…
今回は全日本選手権男女SPの感想記事です。元々は現地記事以外書かない予定だったのですが、男子で織田信成とジュニアの子に脳破壊されたので書くことにしました。この記事の文字数も卒論に加算されないかな…()
1.織田信成 84.53 5位
今大会最年長、37歳の織田信成選手。歴代で見ても、多分最年長の参加者なんじゃないでしょうか。しかも西日本選手権は優勝してきているという。
羽生&宇野で12年間も占拠していた全日本トップの座が空いたことで、誰が勝っても初優勝に見える今大会。しかしこの人は遥か昔(2008年)に優勝経験があるため、初優勝になりません。織田トラップだね。(なんとNHKが引っかかっていた)
さてさて、演技の方ですが…冒頭に4T+3Tのコンビネーションを決めると、残りのジャンプも素晴らしい質で着氷。会心のサンバで地元・大阪の会場を湧かせました。袖チェンジに手間取ったのはご愛嬌。(3A前だったのでこの後大丈夫かとハラハラしましたが)
プログラムの構成にも力が入っていますね。特に3Lz前後の音ハメから激しいStSqに入っていく流れはかなり好きです。
前の人までがあまりよくない流れだったり、6分間練習でもジャンプがはまらない雰囲気だったのでやや心配でしたが、杞憂でしたね。目標の4Tも決め、次の若人の躍動への流れも作ってくれました。やっぱマツケンサンバって凄いわ。
余談:豊臣のお膝元で育った織田の末裔が徳川(役)のサンバで踊ってるのかなり面白い。天下餅?
2.中田璃士 90.31 2位
高い質の3Aと4Tを武器とし、練習では4Sや4Loも着氷する次世代のエース・中田選手。しかし、JGPF(ジュニアグランプリファイナル)ではFSが大荒れして涙の銅メダル。ジュニアでは使えない4回転入りSPを携え、雪辱(?)の全日本に挑みます。
狙うはシニアの猛者たちを倒しての表彰台。そこに向け、まずは好発進といったところでしょう。4T+3T、3Aを前半に決め、後半は盤石の3Fを着氷。課題だったスピンやステップもレベル4を揃え、速報値と全く変わらない技術点を叩き出しました。これ地味に凄いことです。普通速報値からまあまあ引かれるので。
その上で、合計点もなんと90点。シニアでもトップクラスと言えるハイスコアを記録し、なんと2位発進になりました。シニア選手がやたら不振だったのもあるとはいえ、本当に凄い。FS次第では本当に表彰台に乗るかもしれません。
3.友野一希 89.72 3位
今シーズン序盤から怪我があった友野選手。グランプリシリーズ2戦は、いずれも振るわず。シーズン後半の復活に向けた全日本は、まさかの最終滑走で迎えました。
当日の流れとしては、マツケンからの璃士くんで良くなったかと思われたものの、再びミスが出だした(後述)ところでの登場。良い雰囲気で締められるかどうか、というところでした。
結果としては、二種の4回転をしっかり着氷(4T+3Tもシーズン初成功)。3Aこそステップアウトしてしまいましたが、ミスを最小限に留めて3位に入りました。3A後に勢いが切れたのはちょっと残念でしたが。
男子はこの三人でフィニッシュ。中田選手の後に鍵山選手が滑って一位通過してはいるのですが、ミスがあったので今回はカット。3Aダウングレードは予想外すぎた。
続いて女子。つらい…つらいよぉ…(上薗さんがショート落ち(26位)したため。24位未満はSPで終わりなのです…)
1.松生理乃 SP70.79 5位
今シーズンはグランプリファイナルに進出するなど、躍進を続ける松生選手。そんな中でもSPは中々決まらなかったのですが、ここ一番というところでジャンプを揃え、鐘ロスで死にかけていた私を此岸まで浮上させてくれました。One day I’ll fly away…(やや嘘。麻央様くらいまでは鬱が抜けきってなかった。)
ジャンプに注力してか、曲に合わせるという意味ではやや硬めだった気がしなくもない。ですが、ひとまず(参考記録とはいえ)70点に乗れたのは大きいと思います。FSもクリーンに決め、シーズン後半に望みを繋いで欲しいですね。
アーカイブはありませんでした。何故?フリーのアーカイブも無いようなら暴れますが…()
2.樋口新葉 SP71.05 4位
グランプリファイナル出場者その2。怪我から復活し、再び高みを目指すオリンピアン・樋口新葉選手です。
SPはジャンプの回転不足が課題になっていましたが、今回はきっちりコンビネーションを降りてきました。本来は後半にする予定だったらしいですが、まずは確実に、ということでしょう。残りのジャンプも危なげなく着氷し、全日本の場でも完全復活を証明してみせました。
ジュニアを除けばこの時点で三番手。選考上でも現時点で最も優位と言える立ち位置。珠玉のフリーを滑り切り、世界選手権への扉を開けるかどうか。
3.坂本花織 SP78.92 1位
いつものです。(いつものではない)
最後のLSpこそやや焦りが出ましたが、完全にプログラムを掌握してきました。タンゴのリズムに合わせて踊り、絶え間なく体を動かし続ける。とんでもないスタミナと身体制御力だと思います。
地上波のアイスタッツ解析によると、最高速度こそ後述の麻央さまと同じですが、坂本さんはリンクカバーの広さなどの観点で勝るようです。シニアになるほどリンクカバーは広がる傾向にありますが、坂本さん含む神戸組は特にそれが顕著ですね。
4.島田麻央 SP75.58
こちら、今週の金曜◻︎ードショーです。異論は認めません。
冗談はさておき、ジュニア界の絶対女王がまたしてもやってくれました。3A入り最強ジャンプ構成をノーミス。やはり女子の3Aは良いものです。鬱に効く。
しかしその3Aにはq(1/4回転不足)の判定。
qという文字を破壊すれば麻央さまの採点プロトコルがクリーンになる上にショート落ちという概念もなくなって一石二鳥だと思うんです(おめめぐるぐる)(SP通過もQと表示されるため)
昨年はコンボ自体が消えてしまった3Lz+3Tもきっちり決めてきました。やや控えめな点とはいえSP2位ですし、フリーにも期待が持てますね。窓から金メダルが見えてきませんか?
5.千葉百音 SP74.72 3位
いつもの2。(こっちは割とマジでいつものかも)
今シーズンはド安定の千葉選手。グランプリファイナルでも好調を保ち、銀メダルを持ち帰りました。今回もノーミスで滑り切り、しっかり表彰台圏内に入っていますね。細かい減点が多かった3Lz+3Tもクリーン判定。おかげで点数も少しアップしました。
音取りの精度は昨シーズンに比べても明らかに上がっていますし、振り付けに合わせたテンションの上げ方も素晴らしい。ハイテンションなプログラムは「ありがち」な気もしますが、千葉選手のSPには独特の柔らかさ、品の良さも備わっていて、特別感がありますね。
という感じで女子SPも終了。男女共になかなかの接戦になっているので、フリーはストレスフルかもしれません。どっちも国際大会への進出枠がかかってるし…ここまで来たなら璃士くんと麻央さまには表彰台とか一位取って欲しいし…
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