こんころでーす。世界選手権が終わり、ついに今シーズンの閉幕を迎えることとなりました。まあこれからアイスショーが色々開催されるんですけどね。羽生くんが出るファンタジーオンアイス(FaOI)には当ブログでも紹介したジュニア女子期待の新星、上薗恋奈さんの参加も決定しました。ファンタジーオンアイスを見る予定の方はよろしくお願いします。
さてさて、それでは今度こそ感想に参ります。今回は色々と凄い大会になったので、どうにかこうにかその素晴らしさを伝えていきたいところ。
おしながき
1.アダム・シャオ・イム・ファ FS206.90 総合3位
第1グループという、今シーズンの実績からすれば信じられないような滑走順でフリーを迎えることとなったアダム選手。しかし今シーズン最高の演技を見せ、まさかの表彰台にまで浮上してきました。SP19位からの追い込み。これはもうフィギュアスケート界のゴルシちゃんと言っても過言ではない。
…一方で、悪い意味でもゴルシです。この人は。
なんと、規定違反となるバックフリップ(後方宙返り)をまたしてもやってしまったんですね。ちなみに欧州選手権(1位)でもやってました。本人と振付師曰く、フィギュアスケートに新たな魅力をウンタラカンタラとのこと。ちなみにこれで2点引かれた結果パーソナルベストの更新を逃しています。アホ。
とはいえ、バックフリップと共に歩んだとも言える今シーズン。ここでバックフリップを跳ぶのはむしろ当然なのかもしれません。
2.三浦佳生 FS169.72 総合8位
SPでは後半の4Tを転倒してしまい、10位からのスタートとなった三浦選手。フリーでもジャンプの転倒が重なり、本来の力を出し切れないまま世界選手権を終えてしまいました。それでも8位なのは流石の地力。
ジャンプこそかなり乱れてしまいましたが、後半の4T+3Tは決めた他、ジャンプ以外の部分についてはかなり仕上げていたのだろうと感じられるものになっていました。4S転倒後のスピンこそやや緩慢になっていましたが、それ以外は素晴らしかったですね。それだけにジャンプのミスが悔やまれる…。
3.チャ・ジュンファン FS161.44 総合10位
今シーズンはかなりの不調に陥っていたジュンファン選手。復調してはいるもののまだ本調子ではないのか、今回はショート・フリーを通して少々噛み合わなかったかなという感じでした。とはいえ、4Sを2本に増やすなどステップアップの試みがあるのはいいですね。
スケートが速く流れるタイプな上に、ジャンプに向けた一連の動きでかなりスペースを使う選手なので、今回のリンクとは合わないのかもしれません。ホッケー用のリンクで、通常より小さいらしく…。
4.デニス・ヴァシリエフス FS168.38 総合7位
ショートでは完璧な演技を見せ、上位につけたヴァシリエフス選手。フリーではまさかの新プログラムを見せてきました。これにはファンもざわつきます。
とはいえ、やはり新しく作ったプログラム。ジャンプこそ冒頭の抜けを除けばしっかり決まったのですが、全体的に滑り込みが甘めだったように見えました。とはいえ、来季を通して数を重ねていけばかなり良くなるはず。ChSqは絶品でしたし。
5.ジェイソン・ブラウン FS180.46 総合5位
日本でのアイスショーから僅か半月でカナダに飛んできた挙句、ショートでは(多回転無しとしては)凄まじいスコアを叩き出して4位につけたブラウン選手。しかも29歳。
フリーでもほとんど文句の付けようがない演技を見せ、上位をしっかりとキープしました。一個だけ順位が落ちてますがこれはまあ仕方ない。4回転複数装備と4回転無しでは流石に差がつきます。実は2Aのパンク(→1A)というミスもあったのですが、これがちゃんと決まっていれば順位が変わっていたかと言われると…まあ怪しい範囲ではありますが、多分変わらなかったのではないかと思います。
余談ですが、楽曲は『ラ・マンチャの男』より『見果てぬ夢』。ころくさんがこれからやるイベントにも関わってきますね()
6.宇野昌磨 FS173.13 総合4位
世界選手権二連覇中の宇野選手。SPでも圧巻の演技を見せてトップに立ち、これはいけるか、と思ったのですが…ショートとは打って変わって、フリーは苦い結果となりました。なんか調子悪くなったらしい。まあ宇野選手の調子は割と読めないので、よくあることと言えなくもないですが…。
大きな失敗は、4Loの転倒と4Fの着氷ミス。それ以外のジャンプもまあまあ乱れてしまいました。表現面さえ良ければ大体良さげにまとまるのが宇野選手の強み(?)ではありますが、今回はそこもややぼやけてしまった気がします。
7.鍵山優真 FS203.30 総合2位
優勝を狙うべく、4回転の追加に取り組んできた鍵山選手。今回、ついにその努力が実を結びました。ご覧下さい。この美しい4Fを。GOEも凄い。
冒頭の4Sはやや軸がブレたのでヒヤリとしましたが、4Fと4T+1Eu+3Sを決め、前半をクリーンに終えた段階では安心しきっていました。…が、ここで思わぬ落とし穴。後半の3Aを転倒してしまいました。これさえなければなぁ〜!と頭を抱える私。
…と言いたいところですが、今回はちょっと金メダリストが強すぎましたね。これはパーフェクトでも厳しかったと言わざるを得ない。というわけでマリニン選手は次ページです。
コメント