こんころです。ごめん。配信には行けません。今、魂が台湾にいます。この国で開催される世界ジュニア選手権を(以下略)
というわけで世界ジュニア選手権、女子フリーの感想を上げていきます。素晴らしかったです(語彙力)。
1.櫛田 育良 FS114.36 総合5位
SP3位につけた櫛田選手。フリーは後述する上薗選手をはじめとした好演技の数々からプレッシャーを感じたのか、冒頭の連続ジャンプや中盤のジャンプにミスが生じてしまいました。本人もメダル狙ってたみたいだし、まあ緊張するよね。
しかし、後半の3Lz+2T+2Loを3Lz+3T+2Tにすることで冒頭のミスをカバーしてきました。元々激ムズプログラムな上に2つほどミスを重ねてからのリカバリーだったので、国体の時にも増してびっくりしました。凄いなこの人。
結果としてはフリー11位、総合でも2つほど順位を落としてしまいましたが、リカバリーできただけでも上出来でしょう。表現面は文句なしでしたし。
2.上薗 恋奈 FS132.74 総合3位
ルッツの調子が悪いとのことだったので心配していましたが、杞憂だったようです。慎重さこそ残っていたものの、全ジャンプを澱みなく決めてきました。ジャンプ以外の質も総じて高く、ChSqに至ってはジア選手と同点まで持ってきています。強すぎる。
フリー130点台はジュニアはもちろん、現在のシニアでもトップクラスの点数。多回転は置いとくとしてもスピンの構成はまだ上げられるので、来季は130点台後半も期待できるかも。
3.島田 麻央 FS145.76 総合1位
SPで2位だったため、フリーでは取りこぼしがほとんど許されなくなってしまった島田選手。そんな中、鉄壁の成功率を誇っていた冒頭の3Aも着氷が乱れてしまい、もうダメかと思いました。私は。
しかし、シーズン通してほぼ全滅状態だった4Tを見事着氷(!!!!)。その後のジャンプも、回転不足やエッジを気にしてか慎重さは出ていましたが完璧に着氷。シーズンベストとなる145点をマークし、見事世界ジュニア連覇を達成しました。え、こわ…(←オイ)。
鉄板だった3Aを失敗した中で、成功率が極めて低かった4Tに挑戦し、成功させる。この歳にしてメンタルがちょっと凄すぎます。怪我明けかつSPで沈んでからの大逆転表彰台を決めた上薗さんといい、中学生とは???と言いたくなってしまいます。
4.シン・ジア FS138.95 総合2位
動画がありません。あったらまた追加するね。
さて、上述してきたヤバい人達の後、最終滑走というポジションで演技に臨んだジア選手。しかし、そんなプレッシャーを感じさせない凄まじい演技を披露してくれました。大きなジャンプに、壮麗なスケーティング。フィギュアスケートの歴史に刻まれるべき、とんでもない仕上がりでした。…最後のスピンまでは。
明暗を分けたのは、最後のコンビネーションスピン。フライング(要は跳んでから)からのコンビネーションスピンだったのですが、そこで乱れが生じてしまったんですね。
まあスピンのミスがなくても、技術点差で負けていたとは思います。演技構成点とジャンプの加点では島田選手を上回っているのですが、いかんせん3A(の基礎点)と4Tが強すぎる。
…といったところで、女子フリーの感想は終了です。島田麻央ちゃんは今シーズンもジュニア無敗。全日本を入れても表彰台に乗り続けています。…しかし、あと2シーズンほどジュニアのままなんですよね。ジュニア無敗記録orシニアを含む表彰台記録がどこまで伸びるか、注目です。
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