[メダリスト]見なよ…オレの司を…[アニメ感想]

このブログには前置きがありません。今このブログを読んでいるフィギュアスケーターのみんなに、いいことを教えます。

バッジテストに合格したい。3回転+2回転を跳びたい。(金)メダルを手に入れたい。それらの願いを叶える方法があります。それは、そう。

見なよ…オレの司を…

 

以上、前置きでした。なお、執筆者は氷に乗れません。

さてさて、2025年冬アニメとして大好評放送中のアニメ『メダリスト』も(サイレントで2クール目が始まらなければ)いよいよ終盤。本日放送予定の第12話では、全読者が待っていたあのセリフも飛び出します。てかフライングでトレンド入りしてたね。

そんなアニメ『メダリスト』ですが、原作が色々と異次元なために、放映前にはアニメ版の出来を心配するような声もありました。てか私も心配だった。

では、原作と比べて見るアニメ「メダリスト」はどうなのでしょうか。今回は私が原作の一読者として(+一フィギュアスケートファンとして)、アニメ版のレビューをしていきます。

結論だけ言うと、かなりの名作でした。心配いりません。(まあ批判というか、だいぶ個人的な愚痴も入りはするけど…)

 

※以下、未アニメ化範囲及びまだ放映されてないアニメ12・13話分のネタバレが含まれます。気をつけて。

 

 

1.ストーリー

アニメ全13話を通して描かれるのは、原作の1話から15話(score1~score15)。いのりちゃんがスケートを始めて、一年後の夏にバッジテスト6級を合格するところまでですね。

原作のストーリーは初っ端からなかなか苦しく、禁断の一話切りを敢行したという方も見かけました。

小学校の仲間はずれ描写、決めつけがすぎる母、公園で馬鹿にされるシーン…などなど、原作のいのりを取り巻く環境ははっきり言って終わってます。だからこそ「スケート絶対やりたかったの!」が映えるわけですが…。

そんな原作の描写を、アニメは結構マイルドにしてくれてます。公園のシーンはぼっちとはいえ馬鹿にされてはいませんし、母親は(決めつけはするけど)優しいですし、クラスメイトは”やさしさ”でいのりから役割を取り除く、といった形に。

いのりの置かれた状況の(当事者から見た)深刻さを分かるようにしつつ、あまりにもキツい描写は省く。初見の人を取り込みやすい、良い改変ですよね。

とはいえ、この作戦にはデメリットもあります。それが顕著に出るのが二話。周囲の保護者の悪口を聞いて涙するいのりを、狼嵜光ちゃんが助け出すシーンです。

原作ではわざわざ保護者の口元息くさそうをアップにしてまで悪口の詠唱が行われているわけですが、アニメでは悪口が大幅にカットされています。その他の流れも簡略化され、スムーズに。

光ちゃんの「ヒーロー感」こそ損なわれていませんが、シーンとしての重みはやや薄れてしまった印象です。

このシーン、原作の34話でリマインドされるところなんですが、私はこの回が大好きなんですよね。光ちゃんに引かれて氷に乗り、競技に踏み出したいのりが、光ちゃんが占める席(暫定首位)に迫っていく。

狼嵜光の回である32話において、光が演目になぞらえて「バレリーナ(夜鷹純)を連れ出したピアニスト」と言われている回があるのですが、2話(34話回想)における光ちゃんは、まさにいのり(バレリーナ)を連れ出すピアニストだったわけです。そんな経緯・文脈もあり、私はこのシーンがとっても好き。神聖視していると言ってもいい。

…話を戻しますと、私は2話のマイルド化に「34話の回想の威力を弱める」効果があるのではないかと思っています。まあアニメ2話単体で見れば悪くないんですが、続編を作るにあたってはやや不安が残るシーンでしたね。まあぶっちゃけいまの雰囲気で全日本ノービス編描けるんか?というそもそもの心配もあったりはする…

…以上、長々と語ってきたわけですが、シナリオの評価を簡潔にまとめると

「原作から良くも悪くもマイルド化されているが、原作のエッセンスは損なわれずに残っている。ただし、この先を描くにはやや不安。」

となります。

原作の再現という部分はもちろん、加護家周りの設定と番外編を圧縮してアニオリにしたアニメ6話を見ても、原作への理解度は高いアニメだと思います。

ただ、この後に控える全日本ノービス編や、現在連載中の全日本ジュニア編は、原作の中でもかなり重いストーリー。今の路線のままで大丈夫なのか?という不安は拭いきれませんでした。でもまあ製作陣への信頼もあるのは間違いない。

 

2.作画

『メダリスト』をアニメ化するにあたり、最も心配されていたのがこの「作画」でしょう。

跳ぶ、回る、滑る、足を動かす…といった動きが絶え間なく連続するフィギュアスケートは、それだけでアニメーター殺しと言えます。Y○IのM@pp@くんも大変だったことでしょう。

しかし、『メダリスト』は上記の問題に加えて「そもそも原作の絵が上手すぎる」という問題を抱えています。

このキラキラ絵がバチバチ光りながら動くんですよ、原作。何を言ってるかわからねーと思いますが、絵が動くんです。効果音の文字も相まって、映像として漫画を見ることができます。漫画界のま○よですよこんなん。

そんなわけで、作画面はかなり心配でした。並の仕上がりでは絶対に満足できません。今回は原作の序盤of序盤なのでまだいいとしても、全日本ノービス編などを凡百かそれ未満の作画(言い方悪くてごめんね)でやられた日には、私は死んでしまうかも。

…なんて思っていたわけですが、蓋を開けてみれば驚くべき作品が待ち受けていました。

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見なよ…オレの光を…

(元ネタが司だから嫌がられるんじゃないかって?大丈夫。発言者はいのりちゃんだから。)

モーションキャプチャという最新技術と元トップスケーターの融合により、実際の演技に迫るほどの魅力を持ったスケートシーンが出来上がりました。

現実ではまずできないようなアップの構図を入れることにより、アニメ独自の躍動感を纏わせることにも成功。素晴らしい仕上がりです。

ただし、モーキャプにも問題はあります。それはジャンプ。

今回モーキャプ担当として呼ばれているプロスケーター(競技を引退したフィギュアスケーター)は表現力やスケーティングにおいて、現役選手を凌駕する力を持ちます。経験値がありますからね。

しかし、ジャンプは別。筋力を使う分野である以上、年齢と共に衰えるのは避けられません。何より、そもそも個人の得手不得手があります。

フィギュアスケートのジャンプは6種類あるわけですが、それぞれ跳び方が違ったり踏切時に乗るエッジが違ったりするので、得意不得意が出ます。かの羽生結弦さんですら、フリップはやや苦手です(3回転のフリップは跳べるが、踏切に力が入る4回転だとダメらしい)。

ジャンプの回転数については加工すればどうにかなるとはいえ、加工だけでは4回転のような高難度ジャンプの重みが薄れるのではないか?と私は考えています。実際、現時点でも3Lz+3Loはカメラ切り替えで流してますし、今後そういうのが増えると各シーンのインパクトが薄れそうではある。

…以上、作画について長々と話しましたが、簡潔にまとめると

「モーションキャプチャを用いたスケートシーンは素晴らしい仕上がりで、アニメ独自の魅力がある。ただし、ジャンプに難が出る恐れあり。」

となります。

モーキャプ以外の部分ですが、ベースの作画はそこそこ、顔アップになるとまあまあいい感じかなという印象です。破綻が少ないのは美点かも。あと演出は原作の雰囲気を出そうとする努力が見られて好き。

あと司の筋肉へのこだわりがすごい。そこがセールスポイントだとしっかり理解している。恐怖。

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3-1.BGM

フィギュアスケートは、選手の踊りだけでは完成しません。音楽に合わせてこそのフィギュアスケート。そんなわけで、BGMはとても大事です。かつて放映されたフィギュアスケートのアニメなんかは、プログラム用の曲を全て一から作ったりしていましたね。

『メダリスト』も、「木星」「死の舞踏」を除けばオリジナル楽曲のみなので、一から作らねばなりません。そういうわけで、音楽担当の方にはかなりのプレッシャーがかかります。

そんなアニメ『メダリスト』の音楽担当になったのは、林ゆうきさん。他の参加作品(Wiki調べ)には『ハイキュー!』『ポケットモンスター』『ダイの大冒険』『僕のヒーローアカデミア』など、かなり有名なものが並んでいます。

これもう勝ちじゃね?私はどれも見てないから知らんけど…

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実際、勝ちでした。まあ楽曲がいくつもあるので個人的な好みによる当たり外れもありますが、概ね当たりです。特に上に載せたミケちゃんのはかなり好き。

 

3-2.声

声優。それは、『メダリスト』に欠かせないエッセンスの一つです。何せ、『メダリスト』作者のつるまいかだ先生は重度の声優オタク。誰のオタクかって?結束いのりのCV見ればわかるんじゃないかな。(答えやんけ)(なんなら漫画CMの時点で起用されてる)

オーディションで選び直し…もとい、選ばれただけあり、いのりちゃんの台詞には凄まじいものがありました。『メダリスト』1話はいのりちゃんの台詞に全振りした内容なわけですが、原作の凄みをしっかり抽出した演技になっていましたね。

その他のキャラについても、イメージに合った声がついていた印象です。夜鷹純については、ファンブックの内容を踏襲したのかな?と思わせるような声色のシーンもあり、面白い。

 

以上2点を挙げて、「音」のレビューとさせていただきます。これは間違いなく完璧。

まあこの後に出てくる「カノンとベルの夢」や2クール目以降の「箱庭のバレエ」、「カンフー・ナルキッソス」「No Magic」あたりの仕上がりにもよりますが。あとキャラもまだまだ未出のがいますからね。

 

まとめ

というわけで、このブログを最後まで読んでくれた皆様。

何やってるんですか?!

 

(配信はDisney+が早いよ。ツイステの民は急いで年契約すると安いらしいからついでと思ってメダリストも見てくれませんかチラッチラッ)

 

 

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