このマンガが熱い!(個人調べ)

皆もすなる漫画布教といふものを、狒々もしてみむとて、するなり。
それの年の一月の二十七日余り一日の日の戌の時に、逢ふす。
そのよし、いささかにものに書きつく。
―狒々日記『門出』より抜粋

 皆さんは創作活動はどのくらいしているだろうか?創作活動と一口に言ってもイラスト、漫画、小説、楽曲、動画投稿、ハンドメイド、料理、コスプレ、ダンス…表現の方法は実に多種多様である。今こうして読んでいただいているこの記事も表現の一つであるといえる。普段、いろいろな形で表現活動?や仕事をしているとふと冷静に思う時がある。

『自分はなぜこんなことをしているのだろうか』
                                                                                                                                                                     いや本当マジでなにやってるんですかね…

おそらく、創作活動をしている人間であれば一度は考えたことがあると思う。時にこの永遠の命題に悩まされ目を背けることもあるだろう。また思ってもみない事態や周囲からの評価、誹謗中傷から活動の歩みを止めてしまうこともあるだろう。 今日は「何かを表現する人」にとって非常に刺さる漫画を紹介したいと思う。それが…

日本橋ヨヲコ著:『G戦場ヘヴンズドア』である。
日本橋ヨヲコ先生を知らない人でもこの画像に見覚えがあるのではないだろうか?

そう、煽り画像として有名な「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」の画像である。こちらは今回紹介する漫画と世界線がつながっている「少女ファイト」1巻の1コマである。ちなみにこのシーン、目の前の事実から逃げている主人公を諭す幼馴染のセリフでありとても良いシーンである。(少女ファイトもめちゃくちゃいい作品なんだ…読んでくれ…書けたらそのうちレビューします)

今回紹介するG戦場ヘヴンズドアに限らず、日本橋ヨヲコ先生の作品は「多分あの時言ってほしかったであろう一言」や「どうしていいか分からない時の道標のような一言」という人の心に強く響く言葉が多い。あまりに強く響くので読むのにエネルギーが必要な漫画だがG戦場ヘヴンズドアは全3巻の完結済み作品で比較的手を出しやすい作品なので日本橋ヨヲコワールドを知るきっかけになればと思う。ではさっそく紹介していこうと思う。

あらすじ

漫画家の父を持つ高校生である堺田町蔵は家庭を顧みることのない父を憎み、また父の描いた漫画も軽蔑しながら鬱屈とした日々を過ごしていた。
ある日、隣の席で漫画を描いている長谷川鉄男とトラブルになることで町蔵は鉄男と合作で漫画を描くことになる。漫画家の父を持つ町蔵と編集長の父を持つ鉄男、漫画を描くことを通して葛藤、成長していく中で二人は「想いを伝えること」「創作を続けるために必要なこと」を知っていく。

今作は漫画家を主人公にした漫画である。全3巻なので話のテンポはやや速くご都合展開では?と感じる人もいるかもしれないが私はむしろ全18話で伝えたいことをしっかりと読者に伝えきれていると思う。読了後には不器用に生きながらも創作せずにはいられない人たちの生き様を応援せずにはいられない気持ちと自分も何かを創作してみたくてたまらない気持ちにさせてくれる。そんな漫画である。

とにかく創作する人に刺さる強烈なコマ

この漫画はとにかく創作をするものにとって刺さる言葉が随所にあふれている。この記事では一部を紹介したいと思う。

漫画に限らず創作をするには心身ともに健康であることは本当に必要である。近年、イラストレーターや漫画家さんの訃報を聞くたびに命を削っているなと思うと同時にご自愛してほしいなと強く思う。創作活動をしていると何も楽しいことばかりではない、作り手がいかに孤独であるかということが作品全体を通じてのテーマとして強く描かれている。

孤独の中にいても何かを伝えたいクリエイターとそれを支えたいと思う人々の心情や熱い想いに触れることで読み手の心にエネルギーをくれる。仕事に行き詰まったり何かに悩んでいるときに読むと前に踏み出すきっかけになるようなセリフが本当に多い。

 

燃えだけじゃないんです

ここまで創作をする人に刺さる熱い漫画だと力説してきたが燃えだけでなく萌えももちろん完備である。それはズバリ主人公たちの父である。それはもうそれはもう

激 エ モ で あ 

主人公たちの父親は両方離婚しているのだが、離婚してもなお奥さん大好きなシーンがあるのでジェネリック未亡人おじさん感がめちゃくちゃにあるのだ。今回は特にエモくてエモくて狂いそうなシーンを2つ紹介しようとおもう。

 

 

 モ ~ い ! !

この表情よ…。自分の幸せでなく相手の幸せのためを考える俗にいう負けヒロインによくある展開ってやつにヲタクは弱いんだよ…。

まとめ

話が散らかってしまったがここ最近記事を書かせてもらったり、漫画家さんの悲しいニュースを見ていて改めて「創作をすること」は誰もが当たり前のようにすることではないからこそ大切にしていきたいと強く感じた。この記事をきっかけに漫画を読んでもらい、少しでも誰かの心の刺さったのであれば幸いである。

次回は再びオモシロ記事が書きたいなと思っているのでまた読んでもらえたらうれしいです。

 

●今回紹介した漫画  Amazonのリンクをくっつけておきます

 

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