文豪とアルケミストのすすめ

こんころさんです。

近現代文学にまったく興味を持たなかった私ですが文豪とアルケミストを勧めるエントリを書こうと思う。

前提として、私は周りが思うよりずっと宮沢賢治が好きで、でも神聖視はしてないことを記しておく。

昨今の文豪ブームには辟易していたのですが、その理由は簡単。

ほんまにそのひと、文豪か?と思う作家たちを文豪扱いし始めたから。

いつの間にやらやたら文豪という単語を本屋で見かけるようになったのでなんか知らんブーム来てんな…とは思ってた。

文豪ってそう何人も居ないと思うのに何なんだこのライトなノリは…と思ったらそう、文豪ストレイドッグスが若者に与えた影響力がとっても大きかった。

私にとって文豪ストレイドッグスは、FGOみたいなもんと思ってたのでまぁ、わからんでもないがそのブームへの乗り方雑だな…と思っていたのだ。

でも文豪じゃなくない?ていう作家たちもラインナップされていてもにょもにょしてた。

我が敬愛する宮沢賢治を筆頭に文壇に所属してないのに文豪とはなんぞやという気持ちだった。

あとすまんな、宮沢賢治をショタ扱いするコンテンツは苦手なんだ、敬愛し過ぎで。

ちなみに私はこの作品で泉鏡花が女子だったので本当に女史だと思っていた。そのくらいこの近代文学に関しては知識がなかった。

まぁ、そんな感じで文豪とつくコンテンツに興味はなかった。

ところがコロナ禍で暇してた時にお勧めされた文豪とアルケミストの舞台の配信を観て興味を持ったのだ。

観たのは通称文劇4。

どうやら文劇的には異色作なんだなというのは続くシリーズを観てからなんですけど、とにもかくにもちゃんと作家と作品を「キャラクター」ではなく「実在人物」として描かれていることにショックを受けた。

昨今のあるある擬人化みたいな、名前だけ借りました〜的なものではなく、本人まるごと使いました!のパワーは強かった。

実は文アルに柳田国男が参戦した時に地味に切れていた。

どこが文豪なんや…(民俗専攻学生だっため柳田テクストに向き合い過ぎていた)その気持ちが文劇4にぶち壊され、とりあえずゲームとアニメ…と始めてみたのだ。

これがどうして面白い。

近代文学にほとんど興味のなかった私がこの作家はどんな作品を書いてこういうキャラクターになったんだろう、と気になるようになったのだ。

この時点で、詩人や童話作家が文豪と言われていることに戸惑いは隠せてないし、今でも文豪の定義外と考えている。

これについては先年の神戸のイベントで答えが出たので、私は漸く落ち着いた。

曰く、文筆家を対象としている、そうだ。

ふーん…ようわからんけど、このゲームの採用基準はわかったわい、ていう状態。

みくのしんさんとほぼ同じレベルとタイミングで実装作家の作品を読んでいたような気もするが、あんな感じでのんびり作品を読み解いている。

そして、キャラクターと執筆作品に興味を持ったことから、旅先でその土地の資料館めぐりが更に面白くなった。

もともとフィールドワーカーで、刀剣乱舞が好きで刀を観にひょいひょい出かけていたが、なんと文豪は日本各地になんかしら残してるものだから一度に二度美味しい!みたいな。

文ストにハマらずに文アルにハマったのはこういう「キャラクター」が「御本家」直結だったからだと思うんだけど、私みたいな人は他にも居ると思うのだ。

もちろんゲーム的脚色も入ってるけど文アルは「作家の擬人化的リ・クリエイティブ」ではなく「作家の再現的リ・クリエイティブ」なので、その関係性文学館でみた!!みたいなことが起きるのだ。

これはオタク心を刺激しすぎるってやつですよ。

文アルをおすすめするのはこれこれこれ、これです。

歴史モノに良くある、あれです。

そして、作家、作品、時代背景にすっ転んでいくのだ。

私はいまだに井伏鱒二がセーラームーンの連載が始まってから亡くなってるとい事実が理解出来てないくらいなんだけど、作家の生きた時代背景に触れるのがまた面白い。

1つのものにハマって世界が広がっていくのが久々に面白いと感じたのが文アル。

だから、もっといろんなひとに知ってもらいたい。

ゲームを始めるもよし、アニメから入るもよし。

なんなら舞台からでも、何にも知らない私がころころっと転がった位なので面白いと思う。

ころくさんのフォロワーなら文アル知ってると思うんだけど、知ってるだけじゃけーな人はぜひ触れてほしい。

尚、文豪とアルケミストの宮沢賢治は外見も声もショタですが中身がちゃんと宮沢賢治の一生が反映されているなと思うので私は気に入りました。

このゲームに心をちゃんと開けたのは、敬愛する賢治さんが居るな…と思ったのは大きいかも…?

 

このエントリ半年程転がしてて…まとまりがない気もしますがこの辺りで…

そのうち文劇のススメも書いてみたいです。

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