公式男カップルの圧がすごい電波アニメ「天使になるもんっ!」

きっかけは一つのツイートだった……

男同士(cv森久保×石田)のベッドシーンあり

………!!!!!!いやそんなものに釣られ……
クマーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!

いや別に石田彰に釣られたワケじゃないし…
ちょっとミステリアスでクールで美しくてその見た目に反して精神年齢が幼稚で過激で嫉妬深く裏切るタイプの石田彰キャラが好きなだけだし……

それに男同士のベッドシーンが気になるとかそんなさ…わかりやすい餌に食いつく鳩じゃない
試しにちょっと見るだけ…会わなかったらすぐに視聴やめるし、だいたいアニメだって普段見ないオタクが完走できるワケないじゃん………そう思っていた時期が私にもありました

円盤揃えてしまったが???????????????????????

雑誌付録の天なるBOOKも手に入れたが???????????????????

加藤裕美氏(キャラデザ・作画監督)の同人誌もゲットしたが???????????

なんなら再生方法のわからないLD(レーザーディスク)も手に入れてしまったが???????

そして今度修正原画集が届いてしまう……自分で買っておいて届いてしまうというのは、それが届いてしまったら、もう供給がほんとに途絶えてしまうので、しばらく何をして生きていったらわからないという意味である。

なにせ天使になるもんっ!略して天なるは25年も前、つまり四半世紀も前の作品なのだ。

同士を見つけることも難しく、見るアニメに困らない今の時代、これから新規が増えるのかも謎な作品である…それなのになぜか突き刺さって抜けないんだよこのアニメ

アニメ自体は電波や怪作と呼ばれる類なのに合間合間に放たれるメッセージが致死性の高い毒みたいに効いてくる。天なるは人生なのか?哲学なのか?多分子供時代に見たら意味がわからなかったと思うけど、大人になってから見るとなかなかに内容が深く重い。どこまでもファンシーでジャンキーな世界観なのに現実の問題というものは魔法が解決してくれるわけではない。コメディチックな作風にあるまじき生きる厳しさや苦さがだんだん癖になってくるし体内に沁みついて離れない。

簡単に内容を説明しよう。

そもそも天なるってなに?
1999年にテレビ東京系列で放送されたアニメである。制作はスタジオぴえろ。
放送時間はなんと夕方6時だったらしいマジで???

以下公式サイトより引用

魔界の少女・ノエルと偶然キスしてしまった普通の高校生・祐介は、一方的に「お婿さん」に認定される。その日を境に彼の運命は激変! 来る日も来る日も天真爛漫なノエルや彼女の家族に振り回されることに。
自分のために「天使」になろうとするノエルを放っておけない祐介だったが、すでに彼の胸中には気になる女の子の存在が……。一方、天使になるために奮闘するノエルの前にも天界、魔界からそれを妨害しようとする使者たちが次々と現れる。
実はノエルの正体は3つに分かれた魂のひとつであり、魂の融合によって天使が誕生するというのだ。しかも、その天使には大切な使命があるらしい。果たしてノエルは、妨害をかわして念願の「祐介の天使」になれるのだろうか?
タイトルの通り、女の子が天使を目指す話である。しかし天使になるということがイメージ通りにポジティブな変化だけではないということが後半にいくにつれて明かされていくことになる。その現実を突きつける役割が森久保祥太郎演じるラファエルという天使である。
天なるの話をするととても長くなるし、考察する楽しみを省くといけないので詳しくはXのタグ #鳩の天なる で観て行って欲しい。天なるは後半部分を急ピッチで作ったらしいので作中で明かされていない謎もあるにはあるのだけど、伏線が張り巡らされていて考察も楽しいアニメなので、是非家族やお友達と見よう!そしてお茶の間ブリザードを体験しよう!
ラファミカってなに?
作中に登場する公式カップリングである。公式なので腐向けタグがいらないとpixiv百科に書かれていて笑ってしまった、強い。
天使であるラファエル(CV:森久保祥太郎)と天使見習い(CV:石田彰)の組み合わせでその関係性は教師と生徒である。しかしながら、その出会いやなぜお互い好き合っているのかは作中では描かれておらず、すべては妄想で補うしかないという考察オタク泣かせのキャラ達でもある。それくらい謎の多いカップルであり、実際制作陣にも「二人のことも描き切れなかったけど、見えない部分は見えないということで」と言われる始末。本当は色々設定があるらしいのに敢えて隠されているのだ。詳細は監督のみが知る。もし天なるに続編があったのなら天使学校編もありえたのになんて勿体ない……
ちなみにライターのゴリラとラファミカミカラファかで喧嘩した。
CV石田彰は受け派とCV森久保は受けだろ派の戦いである。
いやめんどくさい性格の受けはかわいいじゃろがいVSえっちな女教師(概念)は受けだろの戦いでもあった。今もこうしてラファミカと表記することで洗脳を試みている。
もし腐女子同士で天なるを視聴する場合はカップリング論争が争いの火種になるから気を付けた方がいい。
ラファミカが出てくる回
残念ながら後半部分にしか出てこない。しかし前半部分が面白くないわけでもなく、ぬるぬるの美麗作画にハイテンションギャグ、夏海という第二のヒロインの成長、男女の報われない三角関係など、見所は大有りだ。特に見て欲しいのは6話と12話と13話、涙なしでは見られない……声優の演技がまたすごいんだ……それに天なるは対比でできているので後半部分を見るためにも前半部分も履修しておいた方がいい。

13話

初登場のラファエル様、なんと咳き込むフリをしてミカエルに抱き着く。
「会いたかったよ」「久しぶりにミカエルの怒った顔が見たくてさ」「君がかわいいから助けに来たんだよ」という爆弾級の発言も初回からかましてくるのだ。
それまで見ていた視聴者もポカーンである。「いやだってラファエル様の正体って〇〇じゃ…」と考え始めると脳が焼かれてしまう。今までちょっとえっちな男性向け萌えアニメだったよな?どうして急にBLがはじまるんだ?とか考えてはいけない。ロボットで米が炊けるアニメに突っ込みなどは不要である。
それに今までのミカエルが神出鬼没でミステリアスなザ・石田彰キャラで毎回謎のポエム男をしていたのに
自分の男が来てから急にかわいらしくなるのにも驚かされる。(実際前半と後半で作画が変わる)
しかも明らかノエル達に対してとラファエル様に対する接し方、態度、表情、声色のすべてが変わるのでなんやコイツとなるのだけど、それがだんだん可愛くなってくるんですね……
天なるにおけるラファエルの投入は、それまで架空の存在であった天使の出現と、紛い物であるミカエルの仮面を剥がす役割があるのだけど、重要な役割を背負っておきながらもBLまでしだすから腐女子は発狂しちゃうよね。

14話

四畳半のボロアパートで同棲し始める。
公式で男同士のカップリングが四畳半のボロアパートで暮らし始めることってあるんだ!?

15話

男同士が一つの布団で全裸で寝ていたことが判明する回。
いやどういうことだってばよ。他の回で普通にTシャツだって着てたし、布団だって他にあったから別にそれしかないからってワケじゃなさそうなのが…

言い訳をさせてもらえばノエルと祐介も同じベッドで毎晩寝てるので、主人公カップルと対比するために二人が出ていることがわかる。生活感のない非現実的なカップルと生活感のある現実的なカップルである。なにがすごいかってそれを男男のカップルでやろうとしたところ。

ちなみにピロートークまである。

しかもこの回よりにもよってミカエルに惚れている女の子(主人公のお姉ちゃん)が出てくる回で、惚れた男が掘られているであろう描写が二度も挟まれるのでいくらなんでもオーバーキルが過ぎる。

ラファエル「言葉ってそれ自体ではあまり意味を持たないのかもしれないね。同じ言葉、同じ響き、なのに心に届く人と届かない人がいる。君の言葉はノエルに届かず、僕の言葉は君の届かない…」

ピロートークなのに今後の展開を予言するかのような不安な内容。肉体関係のある仲なのに心は通じ合っていないというね……なんなんだよラファミカは!!気になってしょうがないわ!!

16話

成績優秀なミカエルが家庭教師を依頼される回。放っておかれて「いけず」と呟くラファエル様が見れる回。

17話

パパの不倫(座布団)回。

子供なら全裸を見られて恥ずかしいって思うんだけど、大人なら「いやすでに全裸で寝てるのは知ってるし、朝寝坊してるし昨晩もヤったんだな…」と感じられるシーン。なぜか夕方向けに配慮は行き届いている(せやろか)

二人の関係は制作陣曰く「ご想像にお任せします」らしいけど、そろそろヤってないと証明するのが難しくなってきた。

18話

ママ豹変回。ラファミカの出番は少なめ。

「ノエルは天使になるのと引き換えに何を失うんだろうねぇ」

笑顔で言うことではない。

19話

ヒロインが天使になるためにオナラの力で空で飛ぶ回(意味がわからない)

家賃を払うために働かされるミカエル。

世界一投げやりな石田彰の「い~しや~きいも~♪」が聞けるのもこの回

いや自分から住むって言っといて家賃払わないんかいって突っ込みたくもなるしそれってヒモ…

天使なのに賭けをするし、ミカエル自身を賭けさせようとする畜生

20話

細田守絵コンテ担当回。推しカプを細田守が作ってる回ってあるんだ……
けっこう神回を担当していることが多い。紹介しないけど22話もオススメなんだ。

正々堂々ラファミカメイン回です。最悪時間がない人はこの回だけでも見て行って欲しい。
天使になってしまったラファエル様の心の傷にスポットを当てる話でもあって、ミカエルとの心の隔たりや天使になることの意味が明かされる回でもある。

お布団敷いてもらえないとそんな鳥みたいな寝方するんだラファエル様…
いやいなくなったことを紐一本で表現するためなんだけどさ…

ノエルを利用して天使になりたがるミカエルに「天使になってどうするの?」と尋ねるラファエル。

教師と生徒という関係で見ていくと、なかなか嫌な難問を突きつけて来る先生だなラファエル
ミカエルは天使になるための資格をとっくに失っているんですよね。

姿が見えなくなったラファエル様を必死で探すミカエルとは対照的にラファエルの姿が見えるノエルを見つけて家に連れて帰る。

ジャスミンゼリーを「食べてみたいなぁ」と呟くラファエルに作ってきてあげると約束するノエル。やっぱり天使なんだなぁ。人の嫌がることはしないし、誰かに不満をぶつけることもしない。天使になれるノエルとなれないミカエルの違いを後半では突きつけられていくからわりと残酷……

いつまでも姿を現さないラファエル様に怒鳴り散らすミカエル。
この子はわりと打たれ弱いなとわかるシーン。

何時間経っても現れないのでとうとう出ていくことに。
言い放った後にも結構探しているから本当は離れたくないんだなって。
ラファエル曰く「甘えん坊」な性格のミカエル。構ってもらえないとめんどくさいことになる(笑)

家族総出で作ってくれたジャスミンゼリーが透過してしまうラファエル様。

天使になると触れられないし、熱も感じられないし、誰にも見てもらえない…
転びそうになった少女さえ抱きしめてあげることができない。

だからこそ自分に触れられるミカエルの存在が特別だったと判明するんですね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!

今までの事後描写にもちゃんと意味があったんだよ!!!!
まぁ本当に事後かどうかなんて誰にもわからないけど、唯一の相手が目の前にいて手を出さない男がいるか???いや手を出したら生徒に手を出す先生になっちゃうんだな……真相は藪の中。

21~26話

なんか20話で心の傷を慰め合っていた二人のはずなのに、夕暮れはもう違う色現象が起こってしまう…あんなに一緒だったのにね……

ってかミカエルが石田彰だからね。石田彰1200%みたいなキャラだから救いはない。21話からの怒涛の展開、今まで出会ってきた石田彰総集編というか走馬灯のようなアニメだったよ。続きは自分の目で確かめて欲しい。

深まる祐介(一応主人公)とノエルの絆とは対照的に離れていくのがラファミカでもある…

はぁ…つら…そんでもって本編でも十分に描かれていないラファミカ…だから今狂っているんだ…

あわよくば昨今のリメイクブームで天なるが作り直されてはくれないか?いや天なる自体はクオリティ高いし豪華スタッフと声優陣で作られているから、続編を作って欲しいよ。まだ出せるんだろ…裏設定が……

スタジオぴえろ頼むよ…令和に蘇ったらブームになるって…ノエル役の川上とも子さんは亡くなられているし、脚本家の方も今イタリアにいるらしいけどさ……う~~~ん絶望。

女の子はかわいいし、公式男カプは優勝してるし、家族ものとしても面白くて、コメディとシリアスのバランス、描かれる多種多様な愛の形とかメッセージ性がとってもいいんだけど……

最後に好きなシーンをパシャリ。狂ってたら周りの人たちも天なる見てくれて、結構いろんな方面に突き刺さっていたし、女の子に落ちてたよね。BL興味なくても大丈夫ラファミカ抜きにしても十分楽しめる作品だからさ。気になったら見てみてね。

 

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