返信先: リレー小説

#114
アバター枝豆ぺんぎん
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毎日のようにカラフルな紙吹雪と風船が舞っていたあの広場が、今ではただのガラクタの山になっていた。美しく文様を成していたタイルも、清水をたたえていた噴水も、バラが咲き乱れていた花壇も、何もかも「そんなに綺麗だった?」とでも言われたかのように無様に壊されていた。
この方舟の上では多少の火事や諍い、スキャンダルは日常茶飯事だった。家々に残った銃創や焼け跡もまた風景の1部だと、そう思えるくらいには皆少し治安の悪いこの場所を愛していた。でも、こんなにも壊されては愛着もなにもあったものでは無い。
震える足を何とか動かして細い路地を走り回る。凍傷で叫ぶ人の声、家の扉をただただ叩く音、いつの間にか現れていた自動警備装置が歩く音、誰もいない大通りに向かって人を呼ぶ娼婦の声。
どうして、どうしてこうなってしまったんだろう。
人は、僕の他に人は、だれか僕を導いてくれる人は……走り回った足は知らぬ間に傷だらけになっていて、最早何故動いているのかも分からないほどにボロボロだった。このまま死ぬなんて、この方舟に何もせず、一人何となく死ぬなんて、それだけは嫌だと分かっているのに!
「どうしたらいいんだよ」
視界がぼやける。ぽたり、ぽたりとなにかが足元を濡らしていく。そのまま僕は座り込んでしまった。

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