自分に賭けられない奴が

運命に勝てるわけないんだ!
こんころです。2話『私のカード』、神回でしたね。具体的には五里先生の声帯が小/林/親/弘で五臓六腑に染み渡りました。(海洋生物JKの保護者役に縁があるな…しかもその妹分がツインテなところまで同じとは…)(いるかちゃんCVのツンデレ率も大概。サムレム、今作に続いてとんがり帽子でまでツンデレ枠とは…)
一方で、欲を言うなら海月ちゃんのコーチはもうちょっとメスお兄さんであって欲しかった。原作だと露○凛クラスのメスビジュアルに仕上がっていますので。母性もある。隈野実ママ。
さて、今回はアニメ『メダリスト』の2期をレビューしていこうと思います。本来はもうちょっと早めの予定だったのですが、色々あってこんな時期に。まあ無料配信はまだ生きてるので…(震え声)
ちなみに、アイキャッチ画像(5000億点)ほど高評価というわけでもないです。そこは許してネ。
脚本
原作のストーリーが傑作な場合、些細な手落ちでもバチボコに叩かれるのがアニメ脚本。メダリストの1期はそれほど悪い評価ではなかったように思えますが、それでもまあまあアニオリが入ったり、ちょっとずつトゲ抜きされていたりしており、そこは賛寄りの賛否両論みたいな状態でした。
2期ではその独自路線が更に顕著に。原作のエッセンスはそのままに、「フィギュアスケートのアニメ」としてのスタンスを確立させるような脚本調整をしてきています。
具体的には、台詞や内心描写を削りつつ、スケートシーンを多めに。カードゲーム的演出なども最小限になっていて、とにかく演技内容そのものにフォーカスした演出になっています。一方で、加護ママは描写を盛られがち。出番の前借りをしてる部分もあったかも。
この点は映像作品としての良いテンポ感に繋がっている反面、原作そのままを期待していると思わぬ肩透かしを食らったりもする。冒頭に引用した愛花ちゃんの台詞も、字面こそそのままですが流れがやや変わっていたりします。これに伴い、コーチの五里先生の台詞もやや変わってます。てか聞き直したらやや違和感あるな?ラスト2つのジャンプが1.1倍なことじゃなくて、1.1倍の場面でちゃんとコンビネーション決めたのが凄いって話では…

完全カットの場合は救済があったりもしますので、やはり原作が丁重に扱われているのは感じます。その上で細かい不満が出るのは、大傑作のメディアミックスとしてはもう仕方ないんじゃないかなってくらいです。要するに許容範囲。
作画・描写
1期の時点でかなり質の高いスケートシーンを描けていた『メダリスト』ですが、2期では更なる高みに達しています。

CGをリニューアルしてキャラの顔部分の不自然さなどを大幅に改善するのみならず、場面ごとに演技の切り出しポイントを工夫することにより、表情、手の動き、ターン、ジャンプなどの一番良いところをしっかり魅せてくれます。

ジャンプの重みもちゃんとあって、特に3Lz+3Loは実際のものをちゃんと研究してるんだろうなと感じました。これなら映画も期待できそう。
スケートシーン以外の作画はまあ普通です。スケートシーンも、セル画の部分はモーキャプほど綺麗ではない。とはいえ、全部ひっくるめて高評価の範囲内には収まるくらいの質。
原作の質感とはちょっと変わった明るい色調になっていますが、女児スポーツのアニメですしこれくらいでいいと思います。暗くすべきところは今のところちゃんと暗いですし、地方リンクと競技リンク、大須のリンクでそれぞれ明るさが違っているのもポイント高いです。現地の空気感がしっかり感じられます。
楽曲
勝利が約束されてるので詳しくは言及しませんが、「アニメのBGM」と「フィギュアスケートの楽曲」をきっちり両立しているのがいいところかなと感じます。愛花ちゃん(1期はミケちゃん)みたいにプログラム楽曲とBGMが切り替わるパターンもありますがね。
OP、ED
ここが一番評価の分かれたポイント、本記事の本編と言っても過言ではないですね。
1期OPという、作品史に残り続けるOP。2期OP(※)という、間違いなく1期OPと比較されるOP。この二つは、アニメタイアップの中でも最も難しい案件だと思います。かのLinked Horizonですら、進撃の2期OPはコケかけていました。
※第2クールOP(ウマ娘とか)も同列。1期第2クールを経た2期OP(フリーレン2期など)もぶっちゃけ難易度は同じだと思う。また、ずっとOPを務めてきたアーティストから変更!っていうのも難易度高い(禁書)。
増して、「メダリスト」は1期で米津玄師の逆オファーwith羽生結弦とかいう奇跡の産物をOPにしてしまったため、2期以降のOPに凄まじいプレッシャーがかかることに。
制作側もそこはかなり意識していたらしく、OPアーティストには知名度が高く、かつサバ番出身で「メダリスト」に通じる精神も持つHANAを起用。2期開始前に専用番組を構えてみたり、トークショーにも出したりと、「この子達は作品を理解してます」アピールも欠かさず行いました。あと米津自身もアシストしてくれてた。本当にありがたい。
しかし、結論から言うと気合いを入れすぎた感もあります。
曲とアーティストのアピールだけではまだ弱いと踏んだのか、OP演出もかなり盛りにいったんですよね。新規3Dモデルのお披露目を兼ねて、2期範囲の主要キャラクター全員にアイスショーを彷彿とさせる群舞をさせるという。
しかし、この演出に激怒する方が続出。メダリストはこんなんじゃないだの、いよいよ競技会編なのにこんな仲良しこよしでいいのかだの、さまざまな批判が聞こえてきました。
まあ、これには一理あると思います。中部ノービス編~全日本ノービス編って、少女たちの願いと戦い、挫折を延々と描いてる話なので。OPにヒリつきが欲しいというのは理解できます。
ただ、激怒するほどではないと思うんですよね。タイトルからして物語を捉えた曲ではありますし、OP映像の質そのものは高いですし。それに競技の姿そのものを出したら本編ネタバレになりますし(特に2期範囲では競技シーンがない亜昼ちゃんとか…)。
あとアイスショー風映像を出したのは、(ラストの薔薇や人数からして)HANAというアーティストを意識したのもあると思いますが、名古屋スケートフェスティバルという実在のイベントを意識してもいると思います。(作中の「名古屋アイスフェスタ」に相当)(なんと、アニメ版では名フェス会場が完全再現されている)
年始に開催され、地元の幼いスケーターがトップクラスのスケーターと共演できる貴重なショーだったんですが、残念ながら今年で終了。最終回となる今年の開催時は、春瀬なつみさんがMCとしてお呼ばれしていたんですよね。
なので、何も考えずに群舞をぶち込んでOPアーティストに忖度しまくったとかではない。はず。何かこう、革新を狙い、持っている材料を組み上げた結果な感じはします。
OPは割と賛否両論だった一方、EDの評価はかなり穏やかでした。まあ普通に普通のED。オフショット集。光ちゃんが天使。以上です。
まとめ
全体的に質は高めだと思います。他の覇権アニメのような、明らかに人間をやめているイカれた作画こそありませんが、原作の名シーン再現、フィギュアスケートの表現という部分では素晴らしい質を持っています。特に良かったのは夕凪ちゃん周りかな。
1期の「これからに期待」みたいな部分がちゃんと成長していて、劇場版への期待も高まる仕上がりになっていました。というわけで、2027年の劇場版に間に合わせるためにも履修していってくれると嬉しい。多分全24話もないからかなり楽です。
時間がない方は漫画で読み進めて(7巻分。アニメより早く見終わるはず…)気になるシーンだけアニメでつまみ食いするのもありかもしれない。競技シーン切り抜き動画は基本残るはずですし。


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