みなさんこんにちは、近間かずさです。
最近ばたんきゅ~にも一口馬主についてお書きの方がいらっしゃったので、便乗して記事を書いてみました。この記事では主にクラブ選びの備忘録を記載します。なんだかんだ2年前なので記憶があいまいでも許してほしい。
ぼんやり「馬にお金出してみたいなあ」「馬券以外の方法でも楽しみたいな」と考えている方向けのお話となります。
動機
「馬にお金を出してみたい」と思ったら動機に踏み込んでみましょう。
私は明確に好きなもの、基準が決まっていました。かつてダービーの悔しさから興り、日本競馬の底上げを担ったメジロ牧場。楯の栄誉のために輝いた物語を継ぐ血統にこそ出資がしたいと思っていました。
そこで目に入ったのがメジロツボネの2021です。
半兄は海外GI馬グローリーヴェイズ、母メジロツボネを辿れば三冠牝馬メジロラモーヌにグランプリ馬メジロライアンがいる雄大な作をたたえた上品な黒鹿毛の牡馬。いかにも長距離こなせそうなスラリとした馬体に古風な長い繋ぎが気に入ったのです。
グローリーヴェイズはシルクで募集されましたが、この馬はDMMドリームクラブ(バヌーシー)で募集最終期でした。つまるところ馬ファーストにクラブを決めたわけですが、念のためほかのクラブさんとも比較して検討を重ねた結果開設と出資に至りましたので経緯も追って記載します。
予算・資金
他のクラブさんとの検討理由の中でも予算に関しては比率が大きかったです。
というのも同じメジロツボネの仔でも2022はおそらくシルク募集だろうことはわかっていましたし、伝統的なメジロの血統は他にもいますからいくら可愛くても自分の予算と募集内容が沿っていなければ別のクラブに出したり出資自体諦めてもよかったわけです。
費用に関しては「口数」と「維持費」「会員費」「入会金」の話が必要になるため簡単に説明します。
競走馬1頭は通常数十万~数億という値段で取引されます。
殊にクラブでは数千万~1億、大きくて2億くらいまでの価値がある馬をセリや牧場さまとの取引(庭先取引)、あとは自前の繁殖馬から入手して出資を募ります。「一口馬主」というのはざっくり言うとこの馬の値段を分割して何人かで負担しようぜ!という仕組みです(厳密に言うとたぶんもうちょい複雑になります)。この分割する数が「口数」です。
そしてこの口数が多ければ多いほど1口あたりの負担額は小さくなります。
口数も無制限に数が決められているわけではなく、ざっと見回してみれば「2桁口~400口」、「1,000~2,000口」、「4,000口」あたりの数字をよく見かけます。総額にもよりますが2桁口~400口くらいになると1口あたりは数十万~数百万、2,000口までなら3万~10万以内、4,000口くらいになると数千円~5万以内の募集となることが多いでしょう。
出してみたいと感じていたメジロツボネの2021は2,000口募集で4万弱でした。
直近買ったものが液タブだのデュエルディスクだのだったのもあって1口なら出せそうかな?いい値段だな、という印象でしたね。ここで私はほぼ出資を確定しました。
さて、馬への出資は1回大きめのお金を支払えばいいというものではありません。
通常馬のオーナー様は管理のために月々たくさんのお金を支払っていらっしゃいます。馬にも生活費が必要ですからね。ざっくり説明するとそれをクラブでも会員が口数に応じて負担したものが維持費です。名称はクラブによるかもしれませんが、1頭約50万円程度を馬が2歳になったタイミングから出資者で出し合います。ほかに年に一度の保険費もありますが一旦割愛します。
次に会員費。これは文字通り人間がクラブ所属を継続するための費用ですね。3,000円前後が相場と思われます。ただし私が所属したバヌーシーは次の入会金含めて仕組みが異なりますため追って説明します。
入会金は存在するクラブさんとしないクラブさんがあると思いますが、多くのクラブさんでは1~3万円程度必要であるようです。キャンペーンで無料になったり紹介制度があったりする場合もあります。
さて、後回しになりましたが所属したバヌーシーは入会金が不要かつ会員費は金額頭打ちアリの出資口数に応じた金額が請求されます。出資馬がないときは会員費が不要です。この方式はライトに出資を行ってもらいたいというコンセプトの中で採られていると思われる、ほかのクラブさんではあまり見ない特色と言っても過言ではないでしょう。
個人的には会員費の仕組みがありがたかったです。当時は1~2頭/口に留めるつもりをしていたため他クラブさんよりかなり安い会員費想定でした。
その他の検討材料
先ほど予算部分ですでにバヌーシーに決定しましたが、ほかにも検討材料になりそうなものを以降記述していきます。
出資しやすさ
クラブさんによっては入会できても新規会員はすぐに出資できない…できても抽選…なんてこともあります。いつか期待馬に出せればいいのか、今すぐよさそうなものに出したいのかという己の中の指針を大切にしてください。
なお、抽選や既存会員優先は当然ながらメリットもあります。長く出資を続けている人が優先されたり、抽選で公平さが保たれています。一方でバヌーシーのような先着順方式は新規会員でも公平に機会が与えられるメリットがありつつ、どんなに多く出資されている方でも間に合わなかったり通信が不安定で…というハードや環境による不公平が発生するデメリットもありますね。
コンテンツ
クラブから発していただくコンテンツは案外大事です。
自分がお金を出した馬が可愛すぎてたまらないということを置いても、怪我をしていないか、どれくらいでデビューできそうか、どんな走りをするか等見ておきたい点はたくさんあるはずです。
コンテンツがどんな形式で、どれくらいの頻度で、どれくらいの公開範囲で行われているのか可能であれば事前にチェックしておくのがおすすめです。
まとめ
様々書いてきましたが一口馬主もお金が関わる「投資」の類です。
馬が可愛くて出してみたい、と考えたら一度しっかり検討してみてください。クラブさんの特色や費用を有志がまとめてくださっているDBサイトもありますので「一口馬主 データベース」等で検索してみてください。
最後にせっかくですから所属しているバヌーシーのメリットを宣伝して締めます。
バヌーシーであることのメリット
- 会員費が出資口数に依存する
- 1頭当たりの募集口数が多いため1口あたりが安い
- タイムライン(現在はホットラインも)で近況の写真、動画、様子がほぼ定期的に報告される
- アプリで会員証提示、資金移動から出資馬の様子確認までできる
- 勝ち上がり率がクラブの中でも上位(2023年登録当時は1位でした)
では、また。


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