サマーカップ感想など(ジュニア男女)

こんころです。何ヶ月ぶりだっけ…?(←こいつほんま)

今日は半年ぶりくらいにフィギュアスケートの記事を上げていきます。まあ夏の試合は大体有料放送行きでアーカイブはないんですけどね。サマーカップはJ SPORTSのウィンタースポーツパックを買うと見ることができます。25歳までなら割引もありますので、よろしければ買ってネ。

サマーカップは夏の国内大会の一つなのですが、何故か(※)参加者が集まりやすい傾向にあり、今年も例に漏れず全日本選手権の如き様相を呈しておりました。そんなわけで、今回は各選手のプログラムの感想と今後の展望などを中心に書いていけたらなと思っております。

※サマーカップは昨年まで「肉のげんさん」という肉屋さんがスポンサーをしており、お肉やカレーが景品になっていました。今年は景品がクラブハリエになっていましたが、食料争奪戦なのは変わらず。フィギュアスケーターは体重管理に厳しいイメージがありますが、なんだかんだでよく食べるので食べ物に吸い寄せられるのかもしれない。

 

各選手感想

1.ジュニア女子

島田麻央

国内・国外問わず、ジュニアの試合ではここ3シーズンほど…というか、デビューから負けなしの島田選手。ですが、今回のSPでは2位の選手と僅差、しかも足に痛みがあるとのことでやや危ういかと思われました。

しかしFSでは4T、3Aを含む完璧な演技を見せ、圧勝しました。どゆこと?

SP「Get happy/Sing Sing Sing」はジャズの楽曲で、振り付けも今まで以上に細かく、またオシャレになっています。全体的にタイトな振付ですが、抜くべきところは抜かないといけないので大変そう。

FS「Miracle」は北京五輪で河辺愛菜選手(当時は同門だった)が用いたこともある楽曲ですね。こちらは編曲でより緩急を明白にしています。

フィニッシュポーズがXだったり、髪飾りが蝶っぽかったりでY○SHIKIの別曲も意識してるかもしれない(考えすぎかも)。

美麗 Bi-ray "Butterfly" - Debut Single, produced by YOSHIKI
"Butterfly" O‍UT NOW! Stream or Download: Listen to & Download "Butterfly“ • Japan/Asia : • International platforms (out...

↑蝶。

SPは要素こそパーフェクトですが、振付に余裕を持たせてほしいところ。一方のFSは途中のズンドコに体を慣らす以外もうやることがないくらいなので、調子の維持とStSqの追加に期待です。

余談:Y○SHIKIが反応してるのは嬉しいんだけど思いっきり違法アップロードを引用してて🧐

櫛田育良

今年からはアイスダンスとの二刀流になる櫛田選手。しかしこれまで以上にジャンプを安定させ、シーズン最序盤のこの大会から2位につけました。でもこれだけの実力を持ちながらなぜかJGPにはエントリーがない。選考会で何があったのでしょうか。

SPは「Gee baby,I ain’t good to you/hey pachuco」。これまたジャズの楽曲ですが、櫛田選手は振付を捉えつつ自分らしさを出すのがとても上手い選手。早くも振付を自分のものにしつつあります。

FSは「Variation Autour D’un PRELUDE」。ショパンの「24の前奏曲 ホ短調」のカバーと思われます。私クラシックもエアプだからわかんないっピ…

すごく静かな曲…というか、もはや陰鬱と言っていいレベルで暗い曲(葬式に使われたらしい)なのですが、プログラムの絶妙な構成と櫛田選手の表現力により、どこか強烈で目を離せない作品に仕上がっています。美術館に喩える人が多かった気がしますが、まさにそんな感じ。

総じて、櫛田選手のこれまでの軌跡を全て結集したかのようなプログラムになっていました。FSについてはキャッチーさこそ皆無なものの、見る者を圧倒する何かがあると思います。StSq入りのフルバージョンも是非見たいところ。

岡万佑子

昨シーズンあたりから木下アカデミーに移籍し、3Aをプログラムに組み込むなど、力を伸ばしている岡選手。今大会では減点されたとはいえ、3Aを回し切りました。素晴らしい。

SP「Moment Magico」は孔雀をイメージしたプログラムとのこと。確かに、腕使いや頻繁に使われるジャンプ(技術要素ではない方)、繋ぎの振付など、全体的に孔雀らしい動きは多いかも。

曲自体は紀平梨花さんのプログラムに使われた「Breakfast in Baghdad」と同じ人のもの。濱田コーチの趣味なのかな?

FSは「Some bright morning」。なるほど、朝っぽい(語彙力)。

夜の闇に光が差し、朝になり、一日が動き出すまでの光景を描いたようなプログラム。特に終盤のChSqは圧巻で、まさにbrightと言うべき仕上がりになっています。独創的なスライドはもちろん、そこに至るまでの動きも良い。

金沢純禾

全日本ノービスAを二連覇した金沢選手。今シーズンからは正式にジュニアとなります。

SPは「Cruella」。北京五輪でロシアのトゥルソワ選手(※)が用い、5本の4回転を着氷したことでも有名な楽曲。金沢選手もトゥルソワ選手を参考にしたとのことで、まさに彼女の特徴を捉えたようなプログラムに仕上がっていると思います。

※現在は結婚してイグナトワ姓。

トゥルソワ選手は表現力に乏しいと言われがちな気もしますが、役作りそのものには目を見張るものがありました。金沢選手のクルエラもまた、クルエラの楽曲が醸し出す「悪女」の雰囲気に見合った、極めてダークかつバイオレンスなものになっています。細部の上手さに至ってはトゥルソワ選手を上回ってるとすら思う。

一方で、FSの「ピーターパン」はちょっとしっくりきませんでした。まあこれは私がピーターパン未履修なせいかな…(言うてクルエラも未履修ではある)。

上薗恋奈

今までは樋口美穂子門下で名古屋を拠点としていた上薗選手ですが、今シーズンからは坂本花織選手などを擁する中野園子門下に移籍。

コーチを変え、根本から技術を見直しているのか、ジャンプをはじめとする各エレメンツはまだまだな感じ。SPの「Take the A train」とFSの「ロミオとジュリエット」、両方とも良さげな振付ではあるのですが、まだまだ仕上がりきってはなさそう。

とはいえ、雰囲気作りはやはり上手いなと感じます。デビューシーズンのような体のキレを取り戻すことができれば、かなり変わってくるんじゃないでしょうか。

 

2.ジュニア男子

中田璃士

今シーズンを世界ジュニア王者として迎える中田選手。目標はジュニア三冠(全日本jr、JGPF、世界jr)+全日本優勝の四冠とのこと。昨シーズンの全日本は2位でしたし、4回転も最大4本は決められるようなので、いけないこともなさそう。

SPは継続の「aroul/uceen」、FSは「グラディエーターⅡ」。FSはジュニアに入って以降、常に映画の劇盤から選んでいるのが特徴。劇場型主人公。

そんなFSですが、今回はジャンプ含め不調でした。でもChSqからのクライマックス部分は良かったですし、完成系が見えなくはない仕上がりでした。

余談:演技後にどすこい(野球ネタ)をやります。IGアリーナ(JGPF会場)は相撲の開催地でもあるのでめっちゃ勘違いを生みそう。

高橋星名

昨シーズンに急成長(元々強かったけど)を見せ、一気に日本ジュニア男子の三強にまで食い込んだ高橋選手。所作の美しさとDNAに素早く届くアピールの数々が特徴。

SPは「You will be found」。暗闇の中から光を見出し、掴み取るような雰囲気が昨シーズンの「This is me」に似てる気がしましたが、同じ作曲家の作品らしい。「This is me」に比べると柔らかめに流れる曲で、こっちの方が星名くんには合ってるかも。

FSは「ミッション」。宣教師を題材にした映画の音楽らしく、衣装にも十字架が入っています。雰囲気も清浄な感じでとても良い(語彙力)。

今シーズンは早くから4回転を投入、成功率もここ二試合でハーフ・ハーフ(←言ってみたかっただけ)と悪くはない感じです。プログラムもほぼ仕上がってますし、JGPS開始が楽しみ。

 

ジュニア男女の感想は控えめですがここまでとなります。シニアが特盛すぎるから仕方ない。

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