こんころです。全ての就活を終えたここあにゃんです。本当に疲れた。しかもまだ卒論残ってる。Role Play通り猫ちゃんになれたらいいのに。
今日はNHK杯の男女SPを見ていきます。TV放送も見逃し配信(NHK+)もある素晴らしい大会です。スケートにあまり興味がない方も、受信料の元を取るくらいの気持ちでご覧いただければ幸いです。
↑日程↑
それでは早速感想へ。まずは男子から。
1.鍵山優真 105.70 1位
SP1位はやはり鍵山選手。古くはユース五輪金メダル、北京五輪銀メダル、昨シーズンはグランプリファイナル銅メダル、四大陸選手権金メダル、世界選手権銀メダルと、様々な大会で素晴らしい結果を残し続けている日本男子のエースです。このSPでも、素晴らしい演技を披露してくれました。
細かいながらも伸びやかな足元の動き、安定したスピン、しなやかなジャンプ、鮮やかなイナバウアーやニースライドなどなど、褒め始めたらキリがないのですが、特に凄いのは全体の流れではないかと思います。細かい振付がたくさん入っているにも関わらず、一本に繋がっているんですよね。
得点は105点となかなかですが、もう少し出せるような気もします。シーズン後半には4F+3Tも入れて、110点を超えてくれることに期待です。
2.三浦佳生 102.96 2位
シニア3シーズン目を迎えた三浦選手。スピードのままに放たれるダイナミックなジャンプが持ち味です。
グランプリファイナルには2シーズン連続で進出、昨年(2シーズン前)の四大陸選手権と世界ジュニア選手権で金メダルを取るなど、数多くの実績もあります。
今シーズンは1戦目で3位となり、割と崖っぷちのNHK杯。左足の怪我も悪化しているなど、色々危ない中ではありました。
…が、普通にパーソナルベストを更新。自身初のSP100点台をマークし、鍵山選手を猛追する形で2位となりました。昨シーズンの12月(胃腸炎)といい、逆境に強すぎる。
ジャンプはやや危なかったものの、全て成功。StSqの勢いやバネも素晴らしいものでした。課題だったスピンも今シーズンは完璧にまとめています。
これはスケートというよりダンスの領域ですが、「止め」を力強く、かつ乱暴にならない範囲で実施できているのも良い。開始時とStSq前に挟まれるのですが、これ以上なく音に合っています。
3.壷井達也 85.02 3位
女子のドントップたる坂本花織選手と同じクラブに所属する壷井選手。昨シーズンの全日本ではバチバチのTOP6に追随し7位につくなど、奮闘を見せました。
今シーズン、セルフコレオ(自分での振付)を予定していたSPは、いつの間にやら昨シーズンから継続の「アランフェス協奏曲」に。日本代表ファンブックの時はセルフコレオを予定していて、選手名鑑の時点で戻っていた感じですね。なんでだろ。
ともかく、SPは素晴らしい出来でした。技術要素の配置をベーシックなものに変えたからか、落ち着いて実施できていた印象です。3Lz+3Tが危なかった以外は完璧(StSq3はまあよくあることなんで)。
4.ジェイソン・ブラウン 77.08 10位
この大4回転時代では珍しい、3Aまでのジャンプで戦うスケーター。それでも出場する大会では安定して好成績を叩き出しており、その芸術性が窺い知れます。
SPは「The Legend of Tarzan」。今日はジャンプに転倒や乱れがありましたが、ジャンプ以外の要素はほぼ完璧。美しいスピンやステップといった技術要素以外にも様々な動きが散りばめられており、見ていて楽しいプログラムとなっています。
男子はここで終了。続けて女子に入ります。
1.坂本花織 78.93 1位
グランプリファイナル覇者、かつ世界女王として今シーズンを迎える坂本選手。イカレハゲのせいでロシア女子が去って3シーズン。その間、世界女王の座を守り続けています。(GPFは2022が5位)
そんな彼女ですが、今シーズンは「CHANGE」というスローガンを掲げ、ジャンプ構成で苦手な3Lzを増やしたり、コンビネーションを変えたりしています。
表現面でも、SPFSともに新たな方向性の楽曲にチャレンジ。繋ぎの動作も爆増しています。そのせいか、特にFSは不調気味。
しかし今回は完璧でした。SPはスケートカナダの時点でかなり掴んできていましたが、その時を上回る勢いでしたね。スピンの足替えも完璧で、全体的な重みやスピードが増していました。
タンゴの曲は大人っぽさの象徴として使われるイメージですが、坂本選手のタンゴにはまた違った魅力も感じられます。従来のタンゴの中に、どこか壮大な、運命の奔流のようなものが見える感じ。
2.千葉百音 71.69 2位
昨シーズンの四大陸女王、千葉選手。シニア2シーズン目ながら、既に日本のNo.2、次世代のエースに目されるレベルの選手となっています。
SPの「Last Dance」。上品なイメージの千葉選手には珍しい、パーティー系の楽曲。彼女自身も、これまでのイメージを塗り替えるくらいのつもりで挑んでいるようです。
冒頭は(世界の終わり顔ではないとはいえ)やや緊張が感じられましたが、曲調が変わってからはそれに見合った明るさを見出すことができました。両手を上げて跳ぶ3Fもちょっとお洒落さがあって好き。
3.青木祐奈 69.78 3位
昨シーズンは引退を考えながらやっていたという青木選手。昨シーズンのNHK杯を機に成績を伸ばし、現役継続の決意も固めてこの舞台に帰ってきました。
冒頭の難ジャンプ、3Lz+3Loは回転不足となったもののしっかり着氷。その他の要素は完璧に纏めました。美しく洗練された演技で演技構成点も伸ばしました。回転不足がなければ70点台。素晴らしい結果でFSへと折り返します。
ぱぱっと書いた感じですが、SP感想はこれにて終了とします。明日の10時から全日本チケットの一般販売あるから…買えるかわからんけど…
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