ynnです。
遅ればせながらあけましておめでとうございます。
今年も色々な事を発信していけたらと思い、実は年末に購入したサンリオの絵本「あなたのからだをだいじにするほん」の感想を今年最初の記事として紹介したいと思います。
本書は4歳からが対象の、マイメロディとお友達のクロミやマイスウィートピアノたちと一緒に初めての性教育を学べる一冊となっております。
もちろんサンリオなので直接的な表現はないものの、保健体育の授業を初めて受けた後のあの何ともいえない気持ちを払拭しながら心も守ってくれるような、大人にも響くようなサンリオの「思いやり」を感じられるやさしい文体が一番色濃く出ている本なので、子供向け絵本だし…。と思わず読んでみる事をオススメします。
プライベートパーツに関して
もしも子供にプライベートパーツに関して教える時に、あなたならどう伝えるでしょうか。
私は実際にプライベートパーツの事は、親ではなく、小学生の保健体育の授業の時に男女のリアルな裸体のイラストが描かれたプリントが配られ、「胸」「膣」「子宮」「陰茎」「睾丸」…と、パーツの名称ごとの淡々とした説明はあれど、その部位を、「たいせつにする」という意味はあまりにぼんやりとしていたもので、当時はそういうものがあるのかぁ…という程度の認識でしかなかった気がします。
そこの説明が本書においては非常にわかりやすく、
昨今のSNSやWEBサイトの過激なマンガの広告などを見たり、仕事や趣味でイラストを描いてるうちに、プライベートパーツの判定や、どこまでがセンシティブなラインなのか…?という認識がかなり世間とズレてしまっていた気がするので、自戒を込めて抜粋しました。
友達の関係であっても
友人、会社の人、家族などごく親しい間柄でも、肩を叩かれたり、手を繋いだり、何かしらのボディタッチがあると私はその距離感に暗澹たる思いを抱いてしまう事が多いです。
少し過剰なくらい人を嫌っているのかもしれないと、たまに自己嫌悪に陥る事もありますが、本書でも「誰かの身体を触ってみたりしたい時は相手に確認すること」や「確認をされていないなら触られないようにしたり、断る勇気を出すこと」を教えてくれているので、今までの自身の感情を肯定することができました。
そして本書では「怖いな」「嫌だな」と思った事をされたら家族や周囲の大人に相談する事や、駅やお店のトイレは周囲から見えにくくてそこに悪い人がいても気が付く人がいないかもしれないので、すぐに助けてもらえるように外のトイレは大人と一緒に行くことなど、防犯面でも重要な事もしっかりと教えてくれます。
他者の価値観を尊重すること
最近のジェンダーレスな価値観を、波風立たせず優しく教えてくれる絶妙な塩梅のサンリオらしい文章に思わず唸りました。
私自身、「ズボンをはきたい こ。」なので、その部分を否定される事で嫌な思いをしたし、ズボンをはいてるしガンダムみたいなかっこいいものが好きなので、サンリオのような可愛い見た目のものも好きで身につけたりすると急に笑われたりする事もあります。
この本には全ての価値観や、自分の「すき」と、誰かの「好き」を大事にすること(オタ活をするにおいても何より大事なこと!)でみんなの心がぽかぽかになることも教えてくれるので、やっぱり大人にも読んで欲しい!と思います。
トイレがしたいとき…どうする?
学校で授業中にトイレがしたかったりした時、手を挙げて。
「せんせい、トイレにいってもいいですか?」
「いいですよ。」
「せんせい、トイレにいってきます。」
そういう文言の決まりがあったので、手を挙げた人は(あいつ絶対うんこしに行ったよ!)とあらぬ噂が立ったり、女子トイレの奥は陰口を言う者達が集まるところだったので、小学生の頃は一日中耐える為に給食の牛乳以外は飲まずにひたすら耐えていた事があった。
このページは特に教職員の方に読んで頂きたくて…。こっそりトイレに行けて、なおかつ安心して子供たちがうんこをできる環境を作って欲しい!!!!と過去の自分が思っております。胃腸や膀胱に暴行を加えてしまった…。
最後に
本書に書いてある事は、子どもには難しい事も承知の上で最後にはこう締めくくられている。
自分を褒めて大切にするって、シンプルだけど実はとても難しい事。
己を褒める事は傲慢さに繋がるのではないかと思って、何か出来たとしても偶然だと思うようにして生きてきた身としては今でもそういう時にどうすればいいかわからなかったり…。
本書を読んで改めて自分の価値観を考え直したり、こうやって感想として感情を織り交ぜた文章を書き出せた自分を、少しは褒めてもいいのかな…?と思うのでした。
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