猫が全力もたもたで追う八咫烏シリーズ(単~烏百花蛍)

こんころです。一日で四冊を頭に詰め込み、脳がパンクしかかっているここあにゃんです。

今回は、まとめ買いした八咫烏シリーズの感想を綴っていこうと思います。読み飛ばしの嵐かもだけど気にしないでネ。

 

※例によってネタバレたっぷり。新規勢の悲鳴として見てネ。

 

 

 

1.単/主

漫画版で既に読んでるものですが…原作を読んでみると、思った以上に漫画版での加筆が多かったことがわかります。漫画版での日常回とか短編ですら無いオリジナルエピソードらしいですよ。メディアミックスへの信頼が異常。

あと路近の描写が人外のソレでした。ドス黒い顔色is何????

 

2.黄金の烏

前二冊とは打って変わり、ミステリー色がかなり強くなります。”猿”という敵対勢力が出始めることで、物語の舞台も宮廷から山内全体に移っていきます。あと事前情報通り若宮の動機とかが大体わかる回。

長束さまの株が加速度的に落ちていく回です。路近は前半でちょっと株を上げますが、終盤では「主」の時同様、不気味さを顕にしてきます。この主従のヘイトコントロール能力はどうなっているのか…(3割くらい悪い意味)

 

3.空棺の烏

「勁草院」という、士官学校を舞台とした学園もの。…なのですが、このあたりから本格的に雪ピッピが人外化していきます。種明かしパートでは読みながらビビり散らかしてました。

澄尾さまパートもちょっとだけ入ってます。好き好き大好き。主席OBが母校に来るの、なんかいいですよね(路近から目を逸らしつつ)。ただ、耳が痛いお話もあります。良い子のみんなは計画的にテスト勉強を、しよう!

 

…と、ここでビッグニュース。

なんとこの作品、

 

ころくさんが!!!います!!!(???)

 

みんなも探してみよう。

 

4.玉依姫/弥栄の烏

『玉依姫』は因習村の皮を被ったほのぼの子育てエッセイ。まあ”子ども”の方はめちゃくちゃなことをしでかしてくれるんですがね。

八咫烏シリーズ内でも一風変わった作品であり、外界の一般人が主役になっています。作者さん曰く、この『玉依姫』がシリーズの原点でもあるのだとか。

 

対して、『弥栄の烏』は『玉依姫』の裏側を描きつつ、猿どもとの最終決戦もやっていく内容となっております。

特筆すべきは、メインキャラが死んだり怪我したりしていく部分。特に『空棺』にて雪ピの親友となった茂丸が死んだことは、雪ピに大きな衝撃を与えてしまいました。安全装置が外れたといいますか、核爆弾のスイッチが生えてきたといいますか…。

ともかく、雪哉は修羅と化してしまいました。でも戦いを全て終わらせた後は…その…おいたわしや…。

あと澄尾さまの左半身が消し飛びます。一応は山神のやらかしですが、『弥栄』の種明かしからして”猿”のせいなのは明白。ちょっと日本全国の猿山を焼き払って来ようかと思います。山火事で火力発電をして跡地にソーラーパネルを建てまくるのです。

(ちなみに澄尾を半分ダルマにしたにっくき山神ファイヤー、『玉依姫』では誰が被害者なのかわからなくなってたりします。ヒントは「真赭が泣いてる」「若宮の側近」だけのはず。なので、真赭の弟(『空棺』で若宮の近習になった)説も立ってたらしい。)

 

5.烏百花 蛍の章

とまあ、弥栄の澄尾さまショックで死にかかっていたわけですが、そこに現れたのがこちらの短編集。私は事前にタイトル名だけキャッチしていた澄尾さま回に猪突猛進したわけですが、どの短編も良作です。

義手と義足は流石に山内にもあったようで一安心。リハビリもしてる上に、乗馬(山内的な意味)も可能とか言ってます。何故山神ファイヤーした?????(半ギレ

『しのぶひと』『わらうひと』は上記した通り、『弥栄』前後の澄尾が描かれているわけですが、同時に彼の人となりがよくわかる短編ともなっています。あと夢女子が死にます。私は夢猫なので尊死で済みましたが。

 

6.余談

八咫烏シリーズ、「女の狂気→男祭り」のループしてないか???

(あせび→烏主→初音→勁草院→志帆→戦争)

 

はしょりましたが、これで感想は終了。澄尾さま単推しのまま駆け抜けてきてしまいましたが、かなり楽しく読めました。これからは真赭様も飼い主です。

夏の読書生活、今後は『ロードエルメロイII世の冒険』も読み進めていきたいですね。プトレマイオスのために読んでましたが、ルォロンにも惚れた弱みがあるようなないような気がするので…。

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