[映画]『怪盗クイーンの優雅な休暇』感想

カリブ海に煌めく、怪盗の美学─────

https://youtu.be/7n6DoArdo-I?si=a8mOuGrH5m0iqu2z

こんころです。全ての更新・提出・ソシャゲノルマが滞っているふらここです。ブログは書けないし鳩舎はギリギリカツカツだしバーサーカーには誰一人絆10いないし…(嘘、lv70のスパさんがいる)

今回は怪盗クイーン映画第二作『怪盗クイーンの優雅な休暇』の感想を書いていきます。すと○りの人が主題歌担当だったのはかなり衝撃でしたが歌はまあまあ良かったし内容も結構良かった。

 

※ここから先、映画及び原作のネタバレが多分に含まれます。気になる方は両方見て(読んで)からこの先にいきましょう。

 

 

 

てかマジで映画見てくださいお願いします。この先のキャラの登場がかかってるんです。パシフィストとかヴォルフとかヤウズとかルイーゼとか皇帝とか仙太郎とかホテルベルリンとかアンゲルスとかマガとかマライカとかシマゼとか探偵卿冥美とか。

 

作画

ストーリーは「原作との相違点」としてまとめたいので、声優さんの演技や、作画から見ていきます。まずは作画から。

結論から言うと、前作からパワーアップ…というか、展開の都合上、アクションシーンは大幅に増えました。ロシとロク、ズユ、シスターの他、クラサ戦もアクションに変わっていましたね。

背景なども豪華客船の旅というテーマに沿った煌びやかなものが用意されており、原作の「場の雰囲気」はしっかり出せていたと思います。

一方で、シーンごとの作画はイマイチかなと感じることも。本作の山場である爆弾解体のシーンや海上に投影された竜の作画については、ちょっとインパクトが足りないかなと思ってしまいました。原作だと挿絵もあるので、どうしても思い出と比較してしまいがち。

しかし、総合的に見れば悪くない仕上がりだったと思います。怒れるシスターの顔が般若そのものになってたのは流石にちょっと変でしたが。比喩表現を力技で再現するな。

 

演技

声優さんの演技も、前作からパワーアップ…というか、相変わらずめちゃくちゃ豪華です。例えば、能登麻美子さんがいます。洗脳戦士プロスペラ仮面が催眠術師役とは何の因果でしょうか。あと稲田徹さんもいますが、こちらは…(後述)

イルマ役は声優初挑戦らしきキムタクの娘Cocomiさんでしたが、映画が進むにつれて割と順応してた感がありました。最初は滑舌とか若干気になりましたが、終盤はほぼ完璧だったのでは。特にバリエーション豊かな「無礼者!」が良かったですね。

レギュラーメンバーの演技も相変わらず素晴らしく、特にジョーカーの声はすごくよかったですね。あんなに感情が乗ってるんだから、いちいち笑わせる必要なんてないでしょうに…(後述)。

 

主題歌

主題歌は前作から変わり、「Queen’s illusion」となりました。担当するのはす○ぷりの莉🐶さんが参加している別ユニット「あにぱに」。

Vの主題歌、というだけならもうどうなってもいい人のおかげでそこまで違和感はないのですが、莉🐶さんにはかわいい・明るい系のイメージがあったのでちょっとびっくりしました。前作主題歌が良すぎた分の心配もありましたね。もどしてって叫ぶ妖怪になるのも嫌だし。

しかし結果としては、まあ悪くないか…くらいになっていました。というか、映画版「優雅な休暇」の雰囲気は全体的に明るくコミカルなので、これくらい明るいエンドロールでも違和感はありませんでしたね。これが魔窟王とか仮面舞踏会とかだったら泣いて暴れてたかもしれませんが…

 

原作との相違点

怪盗クイーン史上でも有数の長さを誇る「優雅な休暇」を90分に収めるとあって、流石に巻き気味だったり、シーンを圧縮してたりする部分は多かったですね。そのせいでニュアンスが変わっちゃってるところもあったり。

1.冒頭~乗船まで

まずは冒頭。原作同様に昔話(朗読:諏訪部順一)からスタートするわけですが、前半部分がカットされ、「大きなドラゴン」がサッチモ社になっています。

「大きなドラゴン=大国の侵略」があればこそサッチモ社の悪どさもわかりやすくなるわけですから、ここはちゃんと流してほしかった。これじゃ島民がブ○テン異○帯の妖精みたいじゃん…って思っちゃいましたし。

さて、原作ではここからサッチモの招待状が来るわけですが、本作では写真の奪い合い直後にサッチモが偽の予告状をYouTubeで配信。「ニッチモサッチモイカナイトキニ イツモアナタノトナリニサッチモ~~↑」などという愉快なCMと共に、クイーンへの宣戦布告をしてきました。

原作にもサッチモクッキーを日本で作っている描写があるので、親日企業なのかもしれない。でもYouTubeコメ欄だと英語垢多かったからやっぱ日本語CMやってるの変だな…?東洋の神秘推しか…??

つまりホテルのシーンは全カット。代わりに船内でイルマ姫(怪盗のすがた)が初登場する形になりました。このあたりの改変は素直に上手いなと思いましたね。

2.探偵卿

次に目につくのがジオットと冥美。こちらも船内で初登場なわけですが、ジオットが相変わらず助兵衛な一方、冥美ちゃんはかなり大人しくなっていました。少なくとも殺意は見せてない。

また、冥美とジオットの転落シーンはカットになっていました。ロシとロク、冥美とジオットの転落にかかった時間がこの先に待つサッチモ社の犯罪発覚に繋がるわけですが、そこはスルーするつもりなのでしょう。マンダリン初登場時の見せ場ですが、必須でもないしね。

あと冥美ちゃんカワイイヤッター。

3.初楼

先ほどもチラッと述べた初楼ですが、こちらは映画の尺に合わせて登場順などが変更。ロシとロクは船発進後の登場(かつバトル漫才付き)になった他、ズキアは早期に退場、ズユは船医として現れてジョーカーくんを洗脳、クラサは後半に登場、コンプラ茶魔は対決無しでラストのみの登場になっていました。なんかキャラ紹介の背景おかしいなとは思ったよ。まあ仕方ないね。

https://x.com/miragequeen_/status/1923664796748046349?s=46

緋子の死についてはシスターが割とあっさりめに開示。ズキア戦で緋子との戦闘を賭けなかったのも相まって、彼の影はかなり薄かったかも。でも大人緋子はちょっと出る。

正直、ズキア戦はもうちょっと頑張って欲しかったかな…描写難しいのはわかるけどこいつスピンオフ主人公だし…

4.イルマ姫

本作のメインキャラであるイルマ姫ですが、彼女も登場シーンがちょっとずつ変わっています。サファイア窃盗予告は船内で行った他、高所から落ちてもあっさり逃げていたり、クイーンとの初対面がハンマー未遂後だったり、「怪盗の美学」を学ぶシーンがダイジェストかつ実技だったり、自分に爆弾を巻きつけてたり、原作のラストシーンを船上であっさり済ませてたり。

しかし一番衝撃だったのは、グーコ王国の護衛を撒く際に馬車のタイヤをひっぺがして護衛をぶん殴っていたこと。チョ、マテヨ。怪力すぎるだろ。ワンチャンハンマーでもケース割れてたんじゃないか?

5.ジョーカー

※ここから文句がやばい

今回一番引っかかったのが、ジョーカーくん周りの描写。というか、口角。原作においては「笑えない」人であり、映画版サーカスでは原作にあった設定ガバ(なんか笑ってるらしい)をちゃんとスルーされていたらしい彼ですが、今回はやたら笑うんですよね。

該当シーンは、冒頭の降下シーン、イルマ姫との怪盗の美学実習、ズキア戦後、イルマ姫の爆弾解除前後など。ズキア戦後と爆弾解除前後の心情変化は声で大体わかりますし、冒頭と怪盗の美学実習に至っては笑わせる必要性が0なんですよね。なんでこんなことになったのか。監督が変わったせいなんですかね?

いずれにせよ、Blu-rayなり次回作では修正しておいて欲しいです。次回作には笑顔の演技に苦しむみたいなシーンがありますし、何より今作の時点でイルマ姫から「そういう台詞は笑って言って」と言われるシーンがあるのですから。

 

以上、感想でした。短くなるかなと思いましたが、原作勢の顔を出した瞬間長くなっちゃった。

 

おまけ:短編

劇場特典の短編はジョーカーでした!…ジョーカーだった…わけなんですが…

なんと茶魔が登場します。もう一度言います。茶魔が登場します。

詳細は劇場にて…(運もあるけど)

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