好事家、或いは無限の水溜まり(一滴目)

初めまして。蛍石と申します。

何から書けば良いかわからないので、とりあえず幼少期より好きになった諸々のことを書き連ねてみます。

一番最初に読んでいた漫画は、講談社の少年マガジンコミックスとして出ていた「ゲゲゲの鬼太郎」 でした(実は鬼太郎はあちこちから本が出ていてややこしいのです)。手描きの鬼太郎

この時、恐らく4~5歳くらい。私は鬼太郎とDr.スランプアラレちゃんに文字をよく教わりました。もちろん深く内容を読む事は難しかったのですが、入らずの山がすぐそこにありそうな山中に住んでいたため、妙に馴染んだのです。近所には、あの点描で描き込まれたようなお地蔵さんや大昔のお遍路さん?のお墓があり、妖怪の伝説もちょいちょいある所で育ちました。

そして一気に加速したのはアニメでした。第3期(1985年~1988年)リアタイ勢の自分は、すっかり心を掴まれたのです。そう、

夢子ちゃんに。

その当時、たいそうな田舎にはあんな可愛い服や髪型の子はおりませんでした。アラレちゃんに合わせて長さだけは同じくらいだったため、母親に夢子ちゃんみたいに前髪やって!とおねだりしたものです。小学校に上がる際は、学習机のマットを鬼太郎のにしたいと言い、男の子用のブルーしかないけどええん?と確認されたのを覚えています。ええよ。鬼太郎のがええ、と。図工で使う折り紙は、夢子ちゃんのスカートみたいな青緑色が好きで。

それから成長するうちに、河童の三平やねずみ男の冒険、妖精100物語、妖怪なんでも入門とあれこれ読み進めていきました。しかし、それと同時に他の面白くて不思議な漫画や心霊写真本、宜保愛子さん、おまじないに占い…そのうち流行りものやギャグ系も好きになり。ずっと好きではあるものの、いつしか最初の鬼太郎の本はボロボロになりすぎて何処かにいってしまったのです。

そして時は流れて令和になり、まさかの母さんがピチピチになって映画で拝めるなどと夢にも思いませんでした。あの地獄編で涙を流しながら鬼太郎を抱きしめ、されど厳しい掟により共には行けなかったあの母さんが。鬼太郎、あなたの父さんと母さんはやはり素敵だよ。子を持った今、余計に沁みるよ。

 

実は今でも好きな青緑色。色の名前で言えば新橋色が一番近いかもしれません。明治の頃、ハイカラな新橋の芸者さんの間で人気となった新しい色。そして初音ミクをはじめ、サイバーな色味としても人気の色。

大昔からいる妖怪達が出てくるあの漫画は、箱庭のような田舎に住む私に「新しさ」を感じさせる色も教えてくれたのです。

ゲゲゲゲゲゲゲゲゲ

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