四大陸選手権 男女FS

こんころです。クロマキー合成の仕方がわかって世界が変わりました。チピチピチャパチャパ。

というわけで、四大陸選手権男女FSのレビューに入っていきたいと思います。サムネは渡辺倫果さんが全日本選手権の時に書いた短歌(圧倒的字足らず)パロです。渡辺さんは私の5億倍達筆だけどネ。

 

1.三原 舞依 FS118.89 総合7位

シーズン序盤の怪我は疲労骨折だったようですね。骨関連の難病も別に持っていたはずなのに、すぐ戻って来てそれなりの結果を出してしまうのが凄い。反面、ちゃんと休んで欲しい気もしますが。

フリーは「惑星」。「木星」のパートはかなり有名なので、そこでわかる方も多いと思います。綺麗、という印象を与えるスケートでありながら、宇宙を題材とした圧倒的スケールの楽曲にも負けないパワーをも生み出していて素晴らしい演技だと思います。ジャンプは不調でしたが、まあ仕方ないところです。

2.渡辺 倫果 FS134.95 総合3位

3A成功です。めでたい。加点もたっぷり付きました。反面、3Lzを落として1Lzにしてしまったり、細かい取りこぼしがあったりと悔しい部分もありましたね。2位のチェヨン選手との点差も考えると、より悔しい。とはいえ、3Aは本当に素晴らしかった。表彰台にも登りましたし、新たな飛躍への第一歩と見ていいのではないでしょうか。あとインスタにいたピンクのグソクちゃんかわいい。

3.キム・チェヨン FS134.91 総合2位

今シーズン、SPでは安定性の高さを見せつけていたものの、FSがなかなか揃わなかったチェヨン選手。今回こそ揃うかと思われましたが、最後の3Sで転倒。本当に惜しかった。とはいえ、結構繋ぎも多くて難しいプログラムなのであと一歩に持っていっただけでも上等です。世界選手権ではパーフェクトが見られるといいですね。

4.千葉 百音 FS143.88 総合1位

快進撃が始まりました。全日本2位、インカレ2位からの四大陸制覇です。スポーツ喘息が治ってから安定性が飛躍的に増しましたね。

元々スケーティングやスピン、ステップが良い選手ではありましたが、今シーズンはスケートの伸びが更に増したように思えます。それに加えて、ジャンプがかなり高くなったのが安定性の秘訣でしょう。特に冒頭の3F+3Tの質は素晴らしい。

元々定評のあった音楽表現も更に円熟味が増しています。特にフリーのStSqは凄いですね。海の雄大さを表すような大きくたおやかなステップが、ピアノの音と共に細かくなっていくという、一つの紐が垂らされて蝶結びにされていくような流れが実にお洒落。所作の美しさも相まって、これぞフィギュアスケート、と言いたくなるようなものに仕上がっています。演技構成点もかなり上がってきましたし、表彰台は確実レベルの選手と言えそうです。

 

女子はここまで。正直百音ちゃんの大化けにびっくりしてます。シーズン序盤の大崩れを差し引いても、まだこれからかな〜くらいに考えていたので…。

続いて男子。ペアとアイスダンスはほとんど専門外なので飛ばしてますが、後で動画を貼るかもしれません。演技自体はまあまあ好きなので。

 

1.山本 草太 FS168.99 総合4位

最近は調子がいいかな?と思っていましたが、今回はやや崩れてしまいました。とはいえ最初の2本のジャンプミスから先はちゃんと立て直してみせたので、山本選手としてはかなり良い方ですかね。そのまま崩れるパターンが結構多いので…。

シットスピンの安定感やコレオシークエンスの伸びやかさなど、ジャンプ以外の部分はかなり良かったですね。来季に期待できる内容ではあったと思います。

2.佐藤 駿 FS175.39 総合2位

構成を上げてくる、みたいなニュースを見た気がしましたが、勘違いだったっぽいです。もしくは、やる気だったけど調子悪くてやめたのかも?

冒頭の4Lzは見事でしたが、その後に細かいミスが頻発してしまいました。決まれば質は高いものの、ちょっと繊細なジャンプなのかなと感じます。

演技自体は、かなり成熟してきたように思えます。今シーズンは表現力を上げてきた佐藤選手ですが、特に今回のフリーの冒頭にはその集大成のようなものが見えましたね。とはいえまだ成長中とも思える感じなので、伸び代に期待。特にスケーティングはもっと伸びそう。

3.チャ・ジュンファン FS177.65 総合3位

昨シーズンの世界選手権では2位に上り詰めたジュンファン選手。今シーズンの序盤はかなりの不調(というかケガ?)に苦しめられてきましたが、世界選手権に向けて復調しているようですね。

フリーは「バットマン」。昨年の007とはダークな雰囲気が共通はするものの、こちらはよりパワーの要る題材だと思われます。なのでシーズン序盤は正直かなり酷…仕上がりが甘かったように見えましたが、今回はかなり良かったですね。

冒頭の大きな4Sや、今や代名詞となった3Lz+3Loも微妙な減点が付いたものの着氷しました。とはいえ、表現面はまだ未完成な気もするので世界選手権に期待。

4.鍵山 優真 FS200.76 総合1位

フリーの4回転フリップ、私は正直かなり不安でした。飛び方が膝のスナップ頼りな感じなので、決まりにくそうに見えたんですよね。

しかし、今回はしっかり回り切りました。ステップアウトにはなりましたが、回転が足りてるので希望は大きめ。後はもう全く危なげなく滑り切りました。特に4T+1Eu+3Sは過去最高の出来。

4Fの追加に伴って振り付けが変更されているのですが、それもいい感じ。3A+2A後のムーブメントは変更前のイーグルも好きでしたが、変更後のツイズルもなかなか素敵ですね。StSqは気持ちスッキリしたかも。

とはいえ、得点源だった最後のコンビネーションスピンがやや荒ぶったのは残念ポイント。シットポジションでのスピンがやや遅くなってしまっていたので、ここは改善に期待ですね。とはいえ、体力が僅かに足りなかったとかそういう理由な気がするのでそこまで心配はしていませんが。

 

これにて四大陸ブログは終了。千葉選手と鍵山選手は、この後の世界選手権に向けていいスタートが切れたのではないかなと思います。

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