お久しぶりです〜。なかなかモチベが上がらず低浮上状態でした。ブログに浮上していない間はフィギュアスケートの雑誌を買ったり、奏章Ⅱをクリアしたり、狼嵜光の声優が市ノ瀬加那さんに決まって限界化したりしておりました。私は「水星の魔女」のサマヤ親子過激派なのでこのキャスティングはかなり嬉しい。最推しの中の人が最推し。
ということで、今回は世界選手権の男女ショートを見ていこうと思います。とはいっても私もうっすらとしか見れてないんですよね…。特に女子SPの日は奏章Ⅱと被っていたのであんまり見れてない。そういえば、最強の叔母が出るところも共通してますね(←は?)。
まずは女子SPから。正直に言うと期待していたメンバーがかなり大変なことになってしまいとてもつらい。くるしい。
1.アナスタシア・グバノワ SP58.66 20位
昨年度は欧州女王にもなったグバノワ選手。元ロシア女子(現ジョージア)という経歴もあるのか、一部層からは熱視線を注がれる選手だったり。
今季のショートプログラムは『Mojo』。後述する吉田さんのショートと同じくらい珍妙(言い方)な曲です。私はこの曲が好きでグバノワ選手を見ているところもある。
演技の出来ですが、途中までは完璧でした。奇妙な曲調をよく捉えていましたし、ジャンプの質もかなり良かったです。
問題は後半の3F+3T。なんと3Fを跳んだ後にやめてしまい(何があった)、コンビネーションがごっそり抜けてしまいました。タイミングが合わなかったのだと思われますが、その後の消沈ぶりといい、やや残念感は拭えません。まあそこまでは絶好調だったし気落ちもするか…。
2.千葉百音 SP62.64 13位
四大陸選手権の女王として今大会を迎えた千葉選手。どう考えてもメダル候補なのですが、まさかのフリー前半グループとなってしまいました。(フリーは1~12位までが後半グループ、13~24位までが前半グループ)
原因はルッツの抜け。元々苦手そうなジャンプでしたが、緊張からかかなり硬くなってしまったようです。とはいえ、その後はスピンでの珍しいミス(レベル落とし)がありながらも概ね問題なく纏めてきました。フリーでの挽回に期待。
3.吉田陽菜 SP64.56 8位
グランプリファイナル3位という実績と3Aを引っさげ、世界選手権に乗り込んだ吉田選手。SPはケイトリン・ウィーバーさん振り付けの『Koo Koo fun』。アフリカ系の曲らしい。
今まではSPから3Aを狙っていましたが、失敗続きなことや大抵フリーで巻き返していることを考慮してか、今回は2Aで纏めることにしたようです。結果としては3Lz+3Tで着氷が乱れたものの、全体としては纏めつつ60点台に乗せたので悪くないと言えるでしょう。表情からノリノリだったのも好印象。
4.イ・ヘイン SP73.55 3位
四大陸選手権では不調だったヘイン選手。今回は変更していたSPを戻しつつしっかりと纏めてきました。楽曲のスケールとヘイン選手の強みであるStSqが完璧にマッチした、素晴らしいプログラムだと思います。パワーが凄い。
5.ルナ・ヘンドリックス SP76.98 1位
圧倒的体幹とキレッキレのステップ、迫力のあるアピールが強みのヘンドリックス選手。今回は絶好調で、ジャンプも圧倒的な質になっていました。坂本選手とはまた違った「大きさ」を持ったジャンプなんですよね。
6.坂本花織 SP73.29 4位
世界最強の叔母こと坂本選手。今シーズンは未だ負け無し…でしたが、今回は最終滑走だったのもあって少し乱れてしまいました。動きが硬かった気もします。
特に手酷く失敗してしまったのが3Lz。転倒や抜けにしなかったのは流石の実力ですが、離氷の時点で視認できるほどにエッジがズレてしまいました。滑りやすすぎるタイプの氷だったのかな?
とはいえ上位にはつけていますし、まだ三連覇への道は残っています。フリーで挽回してくれることでしょう。
続いて男子です。こちらはこちらで明暗が分かれる結果になってしまいました。おつらい。
1.ジェイソン・ブラウン SP93.87 4位
先日の「Notte Stellata」(羽生くんがカルミナブラーナしてたショー)にも参加していたブラウン選手。カナダから日本に行ってとんぼ返りする馬鹿みたいなスケジュールを組んでいますが、それでシーズンベストの点数を出せるんだから意味がわかりません。なんなんだこの人。ちなみにソチくらいから出てるので、結構な年長者でもあります。マジでなんなんだ。
バレエダンサーのような体の柔らかさと圧倒的なスケーティングスキルが強みのブラウン選手。今回もその強みがいかんなく発揮された、素晴らしい演技を見せてくれました。4回転はありませんが、それでもめちゃくちゃ強い。
2.ジン・ボーヤン SP58.53 39位
直近の四大陸選手権では5位と、けして悪くはない位置にいたボーヤン選手。しかし、今回は調子が噛み合わなかったのかコンビネーションジャンプを落とすばかりか、3A以外の二つのジャンプが両方無得点になってしまうという状況を陥ってしまいました。両方2回転の単独ジャンプになってしまったんですよね…(男子では2Aを除く2回転以下の単独ジャンプは無得点)。
とはいえ、そこで気持ちを切らさずにスピンやステップのレベルを取りに行ったのは流石と言えます。PCS(演技構成点)もまあ悪くないですし。
ちなみにフリーはありません。ショート24位までしかフリーには進出できないんですよね…。
3.デニス・ヴァシリエフス SP89.42 8位
スイスのステファン・ランビエールコーチのもとで指導を受けているヴァシリエフス選手(ラトビア代表)。そのせいか、演技前にはスイス代表のブリッチギー選手とコールミスされる事件が起こりました。まあ単純に順番の入れ違いだとは思いますが。
しかしそんな事件をものともせず、パーフェクトな演技を披露してくれました。これでボロボロだったらコールミスの印象もかなり悪くなっていたと思うので、司会は命拾いしたなといったところです。
スピンの名手であるランビエールコーチに師事していることもあってか、彼もスピンがかなり得意です。特にシットスピンの形は特徴的なので要注目(地上波に載るかは怪しいけど)。
4.鍵山優真 SP106.35 2位
四大陸選手権でついにシニア初タイトルを獲得した鍵山選手。今回も見事な演技を披露し、優勝に向けて好スタートを切りました。冒頭の4Sこそ若干詰まってしまいましたが、その分は4T+3Tでしっかり取り返しました。このコンビネーションは多分今季一の出来でしたね。その後のスピンやステップももちろん完璧。
5.三浦佳生 SP85.00 10位
世界選手権は初出場の三浦選手。とはいえ2種類の質の高い四回転を持ち、3Aもかなり高い確率で決められるので優勝候補ではありました。
しかしSPではまさかのコンビネーション抜け。冒頭の4Sは間違いなく今季一の出来栄えで、後半の4T+3Tさえ決まれば100点台も見えていたはずなのでかなりもったいない。とはいえ攻めた結果なのでまあ仕方ないと思います。氷の上に絶対はないので…(メダリストの受け売り)。
今季はフリーの調子がかなり良いので、そちらでの挽回を期待したいですね。胃腸炎をも克服し、しれっとペッパーランチの心も射止めたフリープログラムです。この程度の不利、難なく覆せるはず。
6.チャ・ジュンファン SP88.21 9位
今シーズンSPに『仮面舞踏会』をチョイスしているジュンファン選手。
冒頭の4S+3Tでかなりしっかりと尻もちをついていたので心配になりましたが、その後は何事も無かったかのように纏めていましたね。とはいえ3Tでのダウングレードが響き、結果としては9位スタートとなりました。
7.イリア・マリニン SP105.97 3位
グランプリファイナルではSPから4Aを跳ぶという凄いパフォーマンスを見せてくれたマリニン選手。しかし今回は4T,4Lz+3T,3Aで纏めてきました。これが安全策に見えるのおかしいよ…。
全体的にいつも通りという感じでした。4回転は危なげなく、StSqは若干モタモタといった印象。StSqをどうにかすれば演技構成点ももう少し上げられそうな気がするんですが…。
ちなみに本日のサムネです。
8.宇野昌磨 SP107.72 1位
今シーズンは鍵山選手の復帰や、アダム選手の台頭もあってなかなかトップに立つことが少なくなっていた宇野選手。しかし、ここ一番というところで限界を超えてきました。
鍵になったのが冒頭の4F。高さと幅がいつも以上…というか、なんなら今までで一番出ていたと思います。GOE(出来栄え点)も+4点台の後半という素晴らしいものでした。
あとはStSqも良かったですね。緩急の付け方やステップの踏み方が独特で、宇野選手にしかできない領域を構築できていると思います。本当に独創的。
9.アダム・シャオ・イム・ファ SP77.49 19位
最終滑走のアダム選手。優勝候補ながら、信じられないくらい下位に入ってしまいました。
原因はジャンプの乱れ。冒頭の4Lzからダメそうな気配はしましたが、まさか全ジャンプで減点が出た挙句、4Tを転倒するとは思いませんでした。これにより、コンビネーションもごっそり抜けてしまうことに。StSqこそ最高の出来栄えでしたが、結果としてはかなり残念なことに。ジャンプのコントロールが昨季並に戻ってしまっているように思えますが、大丈夫なのでしょうか。
といったところで、ショートプログラムの感想は終了です。順当なところもありつつ、波乱の幕開けとなりました。フリーはどうなってしまうのか、今から気になって仕方がありません。
- 1.アナスタシア・グバノワ SP58.66 20位
- 2.千葉百音 SP62.64 13位
- 3.吉田陽菜 SP64.56 8位
- 4.イ・ヘイン SP73.55 3位
- 5.ルナ・ヘンドリックス SP76.98 1位
- 6.坂本花織 SP73.29 4位
- 1.ジェイソン・ブラウン SP93.87 4位
- 2.ジン・ボーヤン SP58.53 39位
- 3.デニス・ヴァシリエフス SP89.42 8位
- 4.鍵山優真 SP106.35 2位
- 5.三浦佳生 SP85.00 10位
- 6.チャ・ジュンファン SP88.21 9位
- 7.イリア・マリニン SP105.97 3位
- 8.宇野昌磨 SP107.72 1位
- 9.アダム・シャオ・イム・ファ SP77.49 19位
- おまけ
おまけ
アニメ『メダリスト』の公式PVです。光ちゃんも動いて喋ります。天使や…天使がおる…
こちらはペアのSP。ところでツーオンアイスの一巻が未だに買えないんですけど…(;;)
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