世界選手権 女子FS

こんころでーす。本日は二回行動。明日の仕事を減らしたいのでネ。

ということで世界選手権、女子フリーの感想に入っていきます。正直色々とびっくりしましたね。

おしながき

1.アナスタシア・グバノワ FS123.76 総合13位

SPでは後半のコンビネーションジャンプでよくわからない抜け方をしてしまったグバノワ選手。しかしフリーでは見た目完璧の演技を見せ、順位でもまあまあなごぼう抜きを果たしました。去年の欧州選手権チャンピオンの意地を見せましたね(今年はルナヘン)。

ちなみに、ミスは回転不足とStSq及びスピンのレベル落としです。いずれも見た目ではわかりにくい。

2.千葉百音 FS132.82 総合7位

FSで巻き返した人その2。とはいえ、そこまで上手くはいきませんでした。緊張からか全体的に動きが硬めで、パーフェクトな時のようなエネルギーは感じませんでしたね。とはいえ、成長しているのはひしひしと感じられます。

ミスがあったのは3Lo。締めきれないことがある3Sといい、エッジジャンプにやや不安があるようですね。

3.アンバー・グレン FS122.00 総合10位

今シーズンはFSで3Aを投入し続けているアンバー選手。結構な成功率で、全米選手権では3Aを成功させた上で優勝も果たしました。

国内女王として迎えた今大会。SPではやや出遅れたものの、FSでは見事3Aを決め、会場を湧かせました。その後のジャンプもしばらくは好調で、これは優勝かも?!なんて思ったりも。

…が、この方、後半に崩れていきがちなんですよね。今回も3Lzの抜け(1Lz)を皮切りに、ちょこちょこミスが出てしまいました。とはいえ、これでも抑えた方。最後の3Fは回転不足ながら決めていますし。

4.吉田陽菜 FS130.37 総合8位

不安の大きいショートを上手くまとめ、ある程度地盤を固めた状態でフリーに望むことができた吉田選手。フリー冒頭の3Aは、僅かに回転不足ながらも見事着氷しました。

が、ここで3Lzに思わぬミスが出てしまいました。もともと3Lzには不安がありましたが、フリーでは概ね決めていたのでまさか転倒するとは思いませんでした。

とはいえ、その他の要素はある程度まとめて130点台に乗せてきました。ただ、StSqのレベルが2なのはちょっと気にかかる。踏み込みも甘かった気がしますし。

5.キム・チェヨン FS136.68 総合3位

本格的にスケートを始めたのは小学五年生の頃だと言うチェヨン選手。この経歴になぞらえ、一部のスケオタは彼女を韓国のい○りちゃんと呼ぶとか呼ばないとか。

そんな感じで、一般のスケーターよりはスケート歴の浅いチェヨン選手なのですが…なんと、シニア一年目で世界選手権のメダリストとなりました。しかも四大陸選手権のメダルまで持っています。

演技としては、細かなアテンションや回転不足を除けばほぼクリーンな内容となりました。繋ぎもまあまあ濃いですし、ジャンプ時の工夫も多め。将来性のあるスケーターですね。

6.坂本花織 FS149.67 総合1位

女王、再臨。ほんととんでもない人です。56年振りの世界選手権3連覇、成し遂げてしまいました。ついでに年間無敗も達成…と思いましたが某肉屋主催の試合で3位でした。まあ国際大会に限れば全勝だし似たようなものでしょう。

が、完璧かと言われるとそんなことはない。シーズンを通して矯正に務めていた3Lzにはエッジエラーが付いてしまいました。でも149点。まあ本人は流石に悔しいのか、来季への展望にルッツの矯正及びルッツ2本構成を挙げていましたが。

全体としては、身体の制御にかなり気を払っていたように見えました。いつもならもうちょっとジャンプが開き気味なんですが、今回は体がまあまあ締まってましたね。

7.イザボー・レヴィト FS138.43 総合2位

アメリカ代表のレヴィト選手。シーズン前半はSPが難しかったせいか調子を落としてしまっていましたが、今回はSPを差し替えたのもあってか、絶好調で世界選手権を戦い抜くことができたようです。

演技全体としては膝をよく使っていて、さらりと滑りながらも深く体を使っていると思います。雰囲気も沈みがちな曲調によく合っていますし、表現力には目を見張るものがありますね。

一方で、かなり危なっかしいのがジャンプ。2本ある3Lzは片方がアテンション、もう片方はエッジエラーですし、そうでなくても跳び上がりが結構不安。この辺り、直らないものなんですかね…?

8.ルナ・ヘンドリックス FS123.27 総合4位

三年連続の表彰台どころか、初の世界女王の座すら見えていたヘンドリックス選手。そのプレッシャーもあってか、フリーでは本領を発揮しきることができませんでした。あと単純に状態も悪かったらしい。SPはかなり良かっただけに残念です。

動きの硬さは最初からありましたが、冒頭の3Lz+3Tでミスを出してしまったのが決定打だったのでしょう。いつものようなノリやキレを取り戻せないまま、後半に入ってしまったように思えます。

9.イ・ヘイン FS121.93 総合6位

SPでは3位に入り、かなりいい形でフリーに折り返すことができたヘイン選手。しかしフリーでは最終滑走に入ってしまったのもあってか、かなりボロボロの演技になってしまいました。まあノーミスなら坂本選手に勝てる可能性もあったので、緊張しちゃうのは無理もない。

とはいえ、冒頭の1Lz+3Tで見せたリカバリーは素晴らしいですね。ジャンプが抜けた後にすぐセカンドジャンプを出せるそのガッツの強さは、今後にも生きてくると思います。

 

おまけ

りくりゅうFS。

余談ですが、ツーオンアイス一巻買えました。2巻はたっくん(暗黒微笑)を表紙にして売り上げ伸ばしてこ。

1

コメント

タイトルとURLをコピーしました