三毛縞斑が分からない!!
もしあんさんぶる大学三毛縞斑学科に所属していたら落単に落単を重ね、5ヶ年計画などと陰で揶揄されていたに違いない。私があんさんぶるスターズに再熱して、三毛縞斑という男にしっかり向き合うようになってから、3年が経とうとしている。それでも分からない。Twitterを観測していると、私より長くオタクをやっている諸先輩方でさえ分からないと言っている。もうこの男を理解しているのはメインライターと担当声優と担当俳優だけなんじゃないか。そんなことを考えながら、Twitterで垂れ流してきた解釈をまとめようと思った。
あらかじめ言っておくが、私は一個人のオタクであり、それ以上でもそれ以下でもない。私の解釈が正しいとは思わないでほしいし、むしろ間違ってると思いながら読んだ方が健全だ。公式から与えられたストーリーを読んで思うことは三者三様で、その中でも私はこう思った、というだけのことである。いわば小学生の読書感想文、いやその風上にも置けない妄想の乱文だ。魔除けはこれだけしたのだから、なにかあってもあまり強い言葉は使わないでご指摘していただきたい。
前置きは長くなったが、つまりこの記事でやりたいのは三毛縞斑の自分なりの解釈をぶち上げることだ。他人のブログでひとりの男に執着してる妄想キショ文章を書くというのは、そう無い機会だから大切に使っていきたい。
なお、記事の性質上、ストーリーのネタバレを多く含む。これを書いている人は「探り合いの出目/双六盤上戦」までを読破しているので、そこまでのネタバレはあると考えてほしい。
また執筆現在、「Double Face」のクライマックスイベント「ガーディアンズ◆アイとラストミッション」が無料開放中である(~24/2/28)。もし読んでない方がいらっしゃれば、この機会に是非ともDouble Faceの勇姿を見届けていただきたい。
まずはじめに…
私が思う、三毛縞斑の概念は「巨人」と「ヒーロー(あるいはアンチヒーロー)」であると思っている。この2つの概念は、作中に何度も登場するし、彼を語る単語としてよく使われる。そのほかにもいろいろ言いたいことはあるのだが、それはおいおい話していきたい。今回は「巨人」の三毛縞斑について語ろうと思う。
ところでなぜ記事を分けたのかというと、めちゃくちゃ長いからである。既に5000文字以上あるし、今も増えている。バイバインも真っ青の増殖力だ。オタクはこうやって、寄り道ばかりする。
「巨人」の三毛縞斑
プロフィールに身長180cmとあるように、三毛縞斑は作中でもかなり身長が高いキャラクターである。さらに運動が大好きでそれなりに身体を鍛えているような描写もあるので、高さだけでなくガタイもかなり良いと思われる。ただ、彼が「巨人」であるのは何も見た目だけではない。彼の力の強さや普遍性、豪胆無比な行動に対しても「巨人」という表現が正しいと考える。
「貴様の搦め手で殺すいつものやり口は通じん、手出し無用の太古の巨人だ」
「スカウト!コンチェルト」にて、蓮巳敬人の発言
「単に破壊するだけの怪獣だ――神話で描かれる巨人ならば、世界のひとつやふたつ建造できていただろうにね」
「秘宝紐解く/骨董綺譚」にて、斎宮宗の発言
上記の通り、彼の暴力性や破壊力に対して「巨人」と直接的に喩えられることもある。
また、巨人からは少し離れるが、
「てめぇ、やっぱり気ぃ使いすぎだぜ。蟻を踏むんじゃないかって心配している象だ」
「躍進!夜明けを告げる維新ライブ」にて、鬼龍紅郎の発言
というように、彼を他の人間よりも強大な生き物として描かれることは多い。実際、彼は五奇人や月永レオといった怪物・天才からは外れるが、普通の人間と同じ物差しで測れる人でもないと思う。彼は、人間としては頑丈すぎるし、大きすぎる。だが、怪物や天才になれるほど飛び抜けた能力を持っているわけではない。おそらく、万能な彼がひとつの分野を突き詰めても、せいぜい2番手に甘んじる程度だろう。だが、ありとあらゆる分野で2番手までは上り詰めることができる程度に、天才なのである。彼は「普通の人間」にも「飛び抜けた天才」にもなれない。故に、メインライターの言である「まつろわぬ巨人」は彼を端的に表す単語として強く響く。いつまでもひとりぼっちの巨人、人にも神にもなれない巨人。それが三毛縞斑なのだ。
三毛縞斑のそういう曖昧さは実装されてから、幾度となく言及されてきた。いわば三毛縞斑の命題である。それは彼のもうひとつの概念「ヒーロー」についても言えることだ。
(次回記事に続く)
次回→ 三毛縞斑という男②
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