前回は希少石、ポードレッタイトの事を記事にしましたので今回はウィンザーサファイアの事を記事にしようと思います。
皆さんはサファイア というとやはり青色の綺麗な石を思い浮かべるのが一般的でしょう。
しかしいろんな産地で産出されるサファイアは、カシミールサファイア、モンタナサファイアなど地名を冠するサファイアがしばしば見られ、ウィンザーサファイアはタンザニア中央部のウィンザー地区にて産出されるピンクやブルー、パープルなど一つの結晶の中に色がまだらに入る石を指します。
元々タンザニアのウィンザー地区ではルビーが多くとれる事から、それらが混ざって居るのだとか。成分表とか見ても理科とかがちんぷんかんぷんだったわたしにはもう何いってんだ?となるので解説できませんが、まぁルビーとかもとれるから混ざっちゃう事あるよね、くらいで考えてもらうといいのかもしれません。
私は暫く、石を集めるのに疲れた時期がありました。
いやだって、大富豪でも何でも無い通行人Aなので、数を集めれば集めるほど財政難にもなりましょう。それに加えて実家のごたごたが最高潮なのもあって、暫く懇意にしているジュエリーショップからのラブコールも拒否していた程でした。
ショップの担当がちいかわみたいな顔して、来ないの?ねぇ来ないの?と圧をかけてきた時期もありますがそんなの関係ねぇ!と某芸人宜しく地団駄踏んだ時期もあります。
ただ、その当時ハマっていた推しカプのイメージカラーがありまして。静かな海の地平線に沈んでいく夕陽。
そんな色合いのバイカラーが似合う推しカプのためにバイカラーの石が欲しいな、と思ったのでバイカラーの石を用意して居るなら顔を出してもいい、と何処の王族?みたいな事を言ってみたら やられました。
シゴデキ男・信玄がゴジラのBGMを背にやって来たのです。
「各色バイカラー取り揃えてますよ、宝石マニアさん」
そんな一言を添えられちゃあ、バイカラーの石を用意してるなら顔出していいと言った手前行くしか無いじゃ無いですか。
なお信玄さんの仮名の由来ですが、彼は何故か私の行動するエリアにくる際には信玄餅を持って来てくれるので、それ以来彼は信玄さんと仮名をつけました。ありがとう信玄餅美味しかった、何なら実家に送って欲しい。毎日食べたい。
話が逸れてしまった、ので戻すといたしましょう。
シゴデキ男信玄さんは本当にありとあらゆるカラーのバイカラーを持ち込んでくれました、しかし。
バイカラーとは奥深く、またカラーの入り方や色の濃さまで千差万別。残念ながら用意していただいた子達に私のハートを射止める子達は居ませんでした。
ごめんね、好みが五月蝿いからバイカラーは⋯⋯。そう断りを入れた私と、初めて好みドンピシャにいけなかった信玄さんの間には何処となく、お見合いを申し込んだら断られた様な気まずさが漂いました。
しかしそこに、シゴデキ男に同行していた前回の記事にも出てきた亀さんがやって来たのです。
後から知ったのですがら信玄さんと亀さんは同じ会社の人ではなく、同じ山梨の会社ではあるけど信玄さんはA社所属、亀さんはB社に所属してるけどイベントをする時は仲良く懇意にして居るショップに出入りして居る業社なんだそうです。
「信玄さん、あれ出しましょうよ」
亀さんが多分、信玄さんが持って来ていた特級品が入ったケースをえっほ、えっほと持って来ていました。後から思うと他社の在庫勝手に持ち出してええんか?と思うんですが、信玄さんがそうですねとナチュラルに受け取ってたんでいいんでしょう。
そして、最早高価な石が並びすぎて買えるわけもないので石屋さんごっこと称して三桁万円の石を並べて遊んでいた(通常おままごと卓)私の卓に突如隕石の如く降り注いだ2石の石が、ウィンザーサファイアです。
上記ではまだらに色が入る、と説明しましたが目の前に出されたウィンザーサファイア2石はまだらというか完全に混ざり合って居るかの様な色合いでした。片方は濃いパープル、片方はルビーの様な深い赤。

しかし青も混じって美しいコントラストを描くその二石は、三桁万円の石達にも負けず輝いて居る上に、二石セットにして嫁に出すと言うのです。
ですが、上記でも書きましたが少し石集めに疲れていた時期の私は、へーほーふーん綺麗ねーと最初はFXで全財産溶かしたんか?
みたいな顔で受け流そうとしていました。
価格も二石合わせたら三桁万円をあとちょいで切るよな金額でしたので。
すると亀さんが電卓を流れる様に取り出しました。そして信玄さんが神妙な面持ちでその電卓を叩くのです。
あぁでもない
こうでもない
これならどうか。
亀さんと、信玄さんと、私の担当がスクラムを組んでんの?ってくらい縮こまって電卓を叩きます。
ウィンザーサファイアの持ち会社は信玄さんの会社なので、私の担当はできるだけプライスダウンするように。そしてなんか一緒にいる亀さんはなんでそのスクラムん中におるねん、と今なら思います。いや、なんで?
そして暫く私は一人おままごと卓で遊んでいるうちに提示された金額は二桁万円になっていました。細かい金額は伏せますが、桁が一つ消失していたのでそれどんな消しゴムマジック?ってつい言いました。
いやほんまに、算数できひんくなったん?
ってプライスダウンされた側がいう事ある? ほぼ仕入れ値?みたいな値段でした、こんな値引き他の人にしてんの⋯⋯?
と
「他の女もこんな風に口説いてるの?」
と訝しむナンパされた女みたいな発言をしちゃいましたが、信玄さんは曇りなき眼で言いました。
「こんなプライスダウンの仕方、誰にでもしてたら僕の首が飛びますかね」
⋯⋯分かってやってるんだ?
とは怖くて言えません、何せ私にその金額を提示する前になんか一人呼ばれてたんですけど、よくみたら信玄さんのところの社長でした。社長公認なら私、何も言えねぇ⋯⋯。
そうしてすんごいプライスダウンを提示していた信玄さんの横で、亀さんが渋る私に何かを差し出しました。
記録を漁って、記憶違いに気付いたのですが。
なんかデカい、パライバトルマリンの原石が何故かおままごと卓に置かれたのです。
「宝石マニアさん、このウィンザー二石買うならこれ、あげます」
差し出された原石は表示金額、三桁万円。
「あげます」
気を違えたか?
正直そう思いました。
いや、三桁万円ですけど?あげるって言った?
信玄さんはにこやかでした。何故かというとそのパライバトルマリンの原石は、亀さんの会社の商品です。
ちなみに亀さんと信玄さんが別会社と知ったのは後なので、この時点では私は信玄さんの会社大丈夫?と思ってたんですが。
大丈夫じゃないの、亀さんだった。
今こうして振り返って記事書いてる私も、訳がわからんと思って書いてます。
まぁパライバトルマリンも原石とか持った事ないし⋯⋯それならお迎えすっか!!
そう思ってお迎えしたんですが、亀さんと信玄さんが別会社と知ってる担当が始終、宇宙猫顔ながらちゃっかり会計処理してました。
いや、知ってたんなら言いなさいよと思いつつ。
次回、亀さんとパライバトルマリンの原石のことを書きたいのでウィンザーサファイア編はここまでといたしましょう。
それではまた、記事を書くことがあればお目通しくださいませ!



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